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2013 年度 実施状況報告書

女子学生の食行動異常予防に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24530892
研究機関早稲田大学

研究代表者

山蔦 圭輔  早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (80440361)

研究分担者 笹川 智子  目白大学, 人間学部, 講師 (20454077)
佐藤 寛  関西大学, 社会学部, 准教授 (50581170)
キーワード摂食障害予防 / 食行動異常 / 女子学生 / 心理教育 / ボディイメージ / 身体像不満足感 / 他者評価
研究概要

本研究では,食行動異常予防を目的とし,女子大学生・女子専門学校生を対象に,①大学や専門学校など,学校精神保健の場において活用可能な食行動異常のアセスメントツールを開発し,②一般性の高い頑健な食行動異常の発現・維持に係る心理モデルを策定するとともに,③①②を踏まえ,食行動異常予防に奏功する情報提示システムを構築し,予防意識の啓発効果や予防効果を検証することを目的としている。
平成25年度では,平成24年度に実施した予備的な研究を基盤として,大規模調査を実施し,身体像不満足感測定尺度の開発ならびに信頼性・妥当性の検討,女性大学生を対象とした食行動異常測定尺度の開発ならびに信頼性・妥当性の検討を実施した。これらの成果は,本研究の目的の①に該当する成果である。また,開発尺度を用いた調査データを分析することで,食行動異常の発現・維持に係る心理的プロセスを解明する研究を実施している。この研究は②に該当する研究であり,平成26年度にも継続した検討を行うことで,明確な成果を上げ,当初予定である研究③の基盤とする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定では,平成25年度中に,食行動異常発現・維持の心理的メカニズムを検証することまでを目標としていた。この検証は大枠では終了しており,概ね順調に進展しているといえる。平成26年度のなるべく早い段階で学術論文化する予定である。また,その他の内容は概ね順調に遂行している。

今後の研究の推進方策

今後は,平成25年度までの研究成果を踏まえ,開発尺度を用いた調査データを用い,食行動異常発現・維持の心理的メカニズムについて実証的に検証する。ここでは,これまでの研究の知見に基づき,摂食障害予防を目的とした心理教育教材(ネットワークを介した情報提供のための教材)を開発し,その予防効果について検証する。

次年度の研究費の使用計画

研究責任者の所属変更に伴い,当初予定していたデスクトップPCならびにノート型PC(およびそれぞれに必要なソフトウェア)の購入,また国際学会への参加を見合わせたため,上記の繰り越し金が発生した。
平成26年度には,平成25年度に購入予定であったPC関連の購入,また,平成25年度まで連携研究者であった1名の貢献度が高いため,平成26年度より研究分担者として申請することを予定しており,繰り越し金分ならびに平成26年度請求分を使用する予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語ウェブサイト上の摂食障害の治療法に関する医療情報の質の検証2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤 寛・渡邊裕亮・佐藤美幸
    • 雑誌名

      関西大学心理学研究

      巻: 5 ページ: 11-16

  • [雑誌論文] 学生相談における抑うつ予防のためのCBTプログラム導入の試み2013

    • 著者名/発表者名
      西川正行・及川恵・伊藤拓・山蔦圭輔・坂本真士
    • 雑誌名

      人間生活文化研究(大妻女子大学人間生活文化研究所)

      巻: 23 ページ: 157 -166

  • [雑誌論文] 抑うつ対処の自己効力感による抑うつ低減プロセス―気晴らしへの集中に着目して2013

    • 著者名/発表者名
      及川恵・山蔦圭輔・坂本真士
    • 雑誌名

      パーソナリティ研究

      巻: 22 ページ: 185‐188

    • 査読あり
  • [学会発表] 教育場面における心理学的介入と助け合い:認知行動療法の実践から2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤 寛
    • 学会等名
      第22回日本パーソナリティ心理学会
    • 発表場所
      江戸川大学
    • 年月日
      20131012-20131013
  • [学会発表] 大学の心理教育における健康心理学の位置づけを考える:臨床心理学と健康心理学の融合を目指して2013

    • 著者名/発表者名
      山蔦圭輔・伊藤拓・牧郁子・杉山崇
    • 学会等名
      日本健康心理学会第26回大会
    • 発表場所
      北星学園大学
    • 年月日
      20130907-20130908
  • [学会発表] 症例検討会「事例に学ぶ見立てと対応」思春期~青年期のケース2013

    • 著者名/発表者名
      山蔦圭輔
    • 学会等名
      UPM 日本心理医療諸学会連合第26回大会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      20130901-20130901
  • [学会発表] 日本語版Eating Disorder Diagnostic Scaleの作成と信頼性・妥当性の検討2013

    • 著者名/発表者名
      井上美沙・Stice, E.・佐藤 寛
    • 学会等名
      第13回日本認知療法学会
    • 発表場所
      帝京平成大学
    • 年月日
      20130823-20130825
  • [学会発表] 日本語ウェブサイト上の摂食障害の治療法に関する医療情報の質の検証2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤 寛・佐藤美幸
    • 学会等名
      日本行動療法学会第39回大会
    • 発表場所
      帝京平成大学
    • 年月日
      20130823-20130825
  • [学会発表] Reliability and validity of the Japanese version of the Eating Disorder Diagnostic Scale: A pilot study.2013

    • 著者名/発表者名
      Inoue, M., Stice, E., & Sato, H.
    • 学会等名
      4th Asian Cognitive Behavior Therapy Conference.
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      20130823-20130824
  • [図書] カウンセリングの実践を目指して(『実践につながる教育相談』黒田裕二編)2014

    • 著者名/発表者名
      山蔦圭輔
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      北樹出版

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公開日: 2015-05-28  

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