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2012 年度 実施状況報告書

日本版「ACTダイエット」プログラムの開発とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 24530895
研究種目

基盤研究(C)

研究機関同志社大学

研究代表者

武藤 崇  同志社大学, 心理学部, 教授 (50340477)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワードダイエット
研究概要

本研究は,従来の問題対処型のダイエット・プログラムではなく,生活の質(Quality of Life; QOL)の向上を目的とした「ライフ・リデザインによる包括的なアプローチ」としてのダイエット・プログラムの開発とその効果検証を行うことを目的としている。その具体的なプログラムは,当該アプローチとして位置づけられる「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」(Acceptance and Commitment Therapy; ACT)を基礎にし,対象は「一般成人向け(生活習慣病に罹患していない者)」としている。また,そのACTを日本文化に適合するような修正を加えることも目的としている。
平成24年度は,日本版のACTダイエット・プログラムのプロトタイプ(初期版)を開発し,当該プログラムを一事例の実験デザインによって検証する準備に入ることを計画していた。また,プログラムは,週1回,全12回を標準としており,単なるプログラムの効果(アウトカム)だけではなく,ACT特有の変化が生じうるかいなか(プロセス)を検証することを計画していた。
実際には,2013年1月に,タウン紙(無料配付)によって研究参加者を一般応募した。その結果,12名の応募があり,研究実施条件によって6名の参加者が3月末までに選定できた。同年2月より,その6名に対しては,当該プログラムの実施を開始し,進行中である。ただし,予定していた参加者数を下回っているため,引き続き応募を行い,参加者の増加をはかっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実際には,2013年1月に,タウン紙(無料配付)によって研究参加者を一般応募した。その結果,12名の応募があり,研究実施条件によって6名の参加者が3月末までに選定できた。同年2月より,その6名に対しては,当該プログラムの実施を開始し,進行中である。ただし,予定していた参加者数を下回っているため,引き続き応募を行い,参加者の増加をはかっている。

今後の研究の推進方策

本年度は,実際に,日本版のACTダイエット・プログラムのプロトタイプ(初期版)を開発し,当該プログラムを一事例の実験デザインによって検証するために,1)さらなる研究参加者の公募,2)当該プログラムの実施,3)データの整理,4)研究の途中経過を関連学会にて発表,5)一般市民の方に対する正しいダイエットに関する啓発活動の実施(日本心理学会企画の公開シンポジウム;この企画において研究参加者の公募も行う),ことを予定している。

次年度の研究費の使用計画

予定参加者数が下回っているために,タウン紙による追加募集を行う予定である。本年度の残額は,その費用として使用することとする。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Creative Hopelessness獲得の効果―言行一致の枠組みからの検討―2013

    • 著者名/発表者名
      酒井美枝・伊藤義徳・甲田宗良・武藤 崇
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 39 ページ: 1-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アクセプタンス&コミットメント・セラピーの「来し方,行く末」:それは認知療法との邂逅から始まった2013

    • 著者名/発表者名
      武藤 崇・三田村 仰・大屋藍子
    • 雑誌名

      認知療法研究

      巻: 6 ページ: 20-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)のトリートメント評価の実際:サイコセラピーがさらに「社会を動かす」ために何が必要か2012

    • 著者名/発表者名
      武藤 崇
    • 雑誌名

      心身医学

      巻: 52 ページ: 810-818

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脱フュージョンの作用機序の解明に関する基礎研究:刺激の物理的特徴にもとづく刺激機能の変換に対する文脈制御の効果2012

    • 著者名/発表者名
      木下奈緒子・大月 友・武藤 崇
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 38 ページ: 105-116

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脱フュージョンの作用機序の解明に関する基礎研究(2):刺激の物理的特性にもとづく刺激機能の変換に対する文脈制御の般化2012

    • 著者名/発表者名
      木下奈緒子・大月 友・酒井美枝・武藤 崇
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 38 ページ: 225-236

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 我が国における「エビデンスに基づく心理的実践」の普及にむけて:アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)のセラピストをどのように養成すべきか2012

    • 著者名/発表者名
      三田村 仰・武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床科学

      巻: 2 ページ: 57-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脱フュージョン・エクササイズに対するアナログ研究の現状とその課題2012

    • 著者名/発表者名
      茂本由紀・武藤 武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床科学

      巻: 2 ページ: 81-91

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「価値」の機能とは何か:実証に基づく価値研究についての展望2012

    • 著者名/発表者名
      坂野朝子・武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床科学

      巻: 2 ページ: 69-80

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 行動的アセスメントによる脱フュージョンの効果測定:Implicit Relational Assessment Procedure (2010) を用いた研究2012

    • 著者名/発表者名
      木下奈緒子・大月 友・酒井美枝・武藤 崇
    • 雑誌名

      行動療法研究

      巻: 38 ページ: 237-246

    • 査読あり
  • [備考] 同志社大学研究者データベース・武藤 崇(ムトウ タカシ)

    • URL

      https://kenkyudb.doshisha.ac.jp/rd/html/japanese/researchersHtml/110008/110008_Researcher.html

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公開日: 2014-07-24  

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