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2013 年度 実施状況報告書

日本版「ACTダイエット」プログラムの開発とその効果

研究課題

研究課題/領域番号 24530895
研究機関同志社大学

研究代表者

武藤 崇  同志社大学, 心理学部, 教授 (50340477)

キーワードダイエット
研究概要

本研究は,従来の問題対処型のダイエット・プログラムではく,生活の質(Quality of Life; QOL)の向上を目的とした「ライフ・リデザインによる包括的なアプローチ」(Comprehensive life re-designing for enhancing your QOL)としてのダイエット・プログラムの開発とその効果検証を行うことを目的としている。その具体的なプログラムは,当該アプローチとして位置づけられる「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」(Acceptance and Commitment Therapy; ACT)を基礎にし,対象は「一般成人向け(生活習慣病に罹患していない者)」とする。
平成25年度は,前年度に開発した「日本版ACTダイエット・プログラム(初期版;ただし「むちゃ食い障害」に焦点化したバージョン)を4名の参加者に実施し(週1回,全12回),そのフォローアップの検証(第1期)が終了した。4名ともに,プログラム終了後,無理のない範囲の体重減少,むちゃ食い行動の低下,適応的な活動の増加,精神的な健康の改善が観察された。また,隔週のブースターセッション(6回),1ヵ月間隔のフォローアップ(3回),3ヵ月間隔のフォローアップ(継続中)による事後観察においても,その維持が見られた。
このような結果は,本プログラムの「ライフ・リデザインによる包括的なアプローチ」が有効であることを示していると考えられる。今後は,その維持について,継続して観察していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

参加者の人数は当初の予定より少なかったが,プログラムの実施は順調に進み,フォローアップも継続中であるため。

今後の研究の推進方策

引き続き,フォローアップの観察を継続する。また,フォローアップの6ヵ月後までのデータを論文化し,海外の学術雑誌に本年度中に投稿予定である。
それと併行して,ACTダイエット・プログラム(修正版)によるオープン試験の実施準備に取りかかる予定である。

次年度の研究費の使用計画

パソコンが不調のため,新たに購入の必要があったため。
次年度に予定している人件費等を削減する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 10年以上にわたる抑うつと不定愁訴を抱えるクライエントに対するアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)2014

    • 著者名/発表者名
      三田村 仰・武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床学研究

      巻: 32 ページ: 970-976

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Measuring the effect of cognitive defusion using the Implicit Relational Assessment Procedure: An experimental analysis with a highly socially anxious sample.2014

    • 著者名/発表者名
      Kishita, N., Muto, T., Ohtsuki, T., & Barnes-Holmes, D.
    • 雑誌名

      Journal of Contextual Behavioral Science

      巻: 3 ページ: 8-15

    • DOI

      10.1016/j.jcbs.2013.12.001

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2 型糖尿病を有する高度肥満者の行動的QOL の拡大:アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)による援助2013

    • 著者名/発表者名
      大屋藍子・武藤 崇
    • 雑誌名

      対人援助学研究

      巻: 2 ページ: 12-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マインドフルネスの促進困難への対応方法とは何か2013

    • 著者名/発表者名
      北川嘉野・武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床科学

      巻: 3 ページ: 41-51

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脱フュージョン・エクササイズの作用メカニズムの検討:3つのエクササイズの順序効果について2013

    • 著者名/発表者名
      茂本由紀・武藤 崇
    • 雑誌名

      心理臨床科学

      巻: 3 ページ: 13-26

    • 査読あり
  • [学会発表] むちゃ食い障害に対するアクセプタンス&コミットメント・セラピー:事例研究

    • 著者名/発表者名
      武藤 崇・菊田和代・三田村 仰・大屋藍子
    • 学会等名
      日本行動分析学会
    • 発表場所
      岐阜大学
  • [学会発表] ラットの砂糖渇望のincubationは2日に1日の割合で砂糖を剥奪した場合にも生じるのか?

    • 著者名/発表者名
      青山謙二郎・武藤 崇
    • 学会等名
      日本行動分析学会
    • 発表場所
      岐阜大学
  • [備考] 同志社大学研究者データベース:武藤 崇(ムトウタカシ)

    • URL

      https://kenkyudb.doshisha.ac.jp/rd/html/japanese/researchersHtml/110008/110008_Researcher.html

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公開日: 2015-05-28  

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