研究課題/領域番号 |
24530895
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
武藤 崇 同志社大学, 心理学部, 教授 (50340477)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ダイエット / ACT |
研究実績の概要 |
本研究は,従来の問題対処型のダイエット・プログラムではく,生活の質(Quality of Life; QOL)の向上を目的とした「ライフ・リデザインによる包括的なアプローチ」(Comprehensive life re-designing for enhancing your QOL)としてのダイエット・プログラムの開発とその効果検証を行うことを目的としている。 その具体的なプログラムは,当該アプローチとして位置づけられる「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」(Acceptance and Commitment Therapy; ACT)を基礎にし,対象は「一般成人向け(生活習慣病に罹患していない者)」とする。 前年度までに「日本版ACTダイエット・プログラム(初期版;ただし「むちゃ食い障害」に焦点化したバージョン)」を開発し,その効果を検証した。そこで,一定の効果が確認されたた。 そのため,平成26年度は,上記の「初期版」を基に「日本版ACTダイエット・プログラム(修正版;「ダイエット反復失敗者」に焦点化したバージョン)」を開発し,2名の成人女性に試行した。現在,フォローアップ期中であるため,その効果を有無を判断するに至っていない。しかしながら,おおむね良好な経過が観察されている。 このような結果は,本プログラムの「ライフ・リデザインによる包括的なアプローチ」が有効であることを示していると考えられる。今後は,その維持について,継続して観察していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「日本版ACTダイエット・プログラム(初期版;ただし「むちゃ食い障害」に焦点化したバージョン)」を改良し,新たに「日本版ACTダイエット・プログラム(修正版;「ダイエット反復失敗者」に焦点化したバージョン)」を修正・開発しており,その有効性を検証中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,プログラムの効果維持の検証を行い,その結果を踏まえて,プログラムの精緻化に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外渡航費と人件費が未使用であったため。
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次年度使用額の使用計画 |
海外渡航費,人件費および論文校閲費として使用する。
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