本研究は東日本大震災の被災者のメンタルヘルスケアのために、SART(Self-Active Relaxation Therapy;主動型リラクセイション療法)を用いてその効果を検証するものである。3年間の継続支援で、被災者にSARTを実施しながら「生活不活発病尺度」及び「GHQ-12」を用いてデータを収集した。 高齢者が多い被災者にとってSARTは安全性があり、方法が分かりやすく、本人自身が効果を実感しやすいという利点がある。研究の結果、SARTはリラクセーション効果が高い上に、運動機能の改善に役立つこと、新規参加者とリピーターを比較したところ、リピーターのメンタルヘルスが高いことが示された。
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