研究課題/領域番号 |
24530901
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
安藤 満代 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (10284457)
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研究分担者 |
伊藤 佐陽子 京都西山短期大学, その他部局等, 講師 (50446209)
椎原 康史 群馬大学, 医学部, 教授 (80178847) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アートセラピー / がん患者 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、マインドフルネス・アートセラピーを実施した際の、生理学的な変化と心理学的変化を調べることを目的とした。生理学的指標として健康な成人には自律神経の変化と脳波を、がん患者には自律神経の変化と心理的変化を調べた。健康な成人については、自律神経をHRVによって交感神経と副交感神経の変動を調べた。また心理的には、精神的健康度と気分(緊張覚醒、エネルギー覚醒)を調べた。現在20名のデータを収集した。ただし、脳波については、個人の変動が大きかったりなどして、数名のデータが有効と考えられる。がん患者については、現在8名のデータを収集している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年度は、健康な成人20名とがん患者10名からのデータを収集することを目的としていた。健康な成人については、自律神経は20名分が得られたが、脳波については、動作による影響があったり、個人の発汗の具合などから10名程度しか有効ではないと考えられている。脳波については、医学用の機器ではなく、簡易なものであったので、これも装着が不十分になった可能性もある。がん患者は10名を予定していたが、途中で転院したり、体力が急に低下して2回を完結できないこともあり、8名までのデータを収集し、現在も収集中である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、最終の年となっているので、まとめの時期である。健康な成人については、自律神経と心理的指標の結果のデータ解析を行い、学会発表と論文投稿を目指す。がん患者については、あと2名のデータ収集を目指すが、時間的な問題があるので5月末までをめどにする。その後は、入手できたところのデータを分析して、学会発表や論文投稿を目指す。また、プログラム作成を目指していたので、マインドフルネスの部分は、歩く、立つ、座る、寝るの4種類のプログラムをDVDに作成する予定である。
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