がん患者のQOLを高めるための研究を行い、以下の成果が得られた。1)アートセラピーはがん患者の「抑うつ感」や「疲労感」の軽減に効果がある、2)大学生を対象とした場合はマインドフルネス・アートセラピーはアートセラピーのみより気分により効果がある、3)マインドフルネス・アートセラピーはがん患者の「緊張-不安」、「抑うつ感」、「混乱」には低い程度の効果があり、「活力」と「疲労感」には中程度の効果がある、4)がん患者と大学生を対象に、自律神経を指標としてマインドフルネス・アートセラピーを実施すると、メンタルのリスクが低い人にはリスクが高い人より活力を活性化する可能性が示唆された。
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