注意集中により課題無関連の情報の処理が抑制されるのではないか、と考え、そのダイナミックスを調べた。方法としては、2つの反応刺激(T1,T2)に対し反応する場合と、T1は無視してT2のみに対して反応する場合を比較した。なお、T1は仮名文字(あ~こ)1文字とし、それにマスク刺激を加えて見えにくくした。T2は、Stroop刺激であり、4色のうちから選んだ1色で色の名前(青、赤、緑、黄)が描かれていた。実験参加者は、T1を報告する場合とT1を無視してT2の色を答える場合の2つの条件があった。Stroop干渉の程度は、T1とT2の時間間隔によりダイナミックに上下し、仮説と一致する結果であった。
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