研究課題
前年度までの結果より,フットショックと強制水泳を組み合わせた複合ストレスによる条件性恐怖反応の増強には,複合ストレス時に副腎皮質から放出されるグルココルチコイド,副腎髄質から放出されるアドレナリン,さらに視床下部から放出されるCRHは関与していないことが明らかになった。そこで本年度は,脳内のグルココルチコイド受容体の関与を検討するために,グルココルチコイド受容体遮断薬であるRU38486の脳室内投与の効果を検討した。その結果,RU38486脳室内投与は,条件性恐怖反応のストレス誘発性増強には影響しなかった。しかしながら,RU38486とアドレナリンβ受容体遮断薬のプロプラノロールの併用投与がストレス誘発性増強を減弱した。
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