動機づけや予測の脳活動を反映している脳波SPNを指標とし、脳波とfMRI(生理指標)を用い、音による感情表現が動機づけに与える影響を調べる。音声・効果音・ビープ音の三種類を聴覚(刺激)条件として設定し、SPNの分布や右半球優位性に与える影響を検討する。データ分析の結果、3種類の異なる聴覚刺激での活動部位の違いは小さかった。ビープ音条件時にのみ右半球優位性が確認され、動機づけの程度(行動指標)は2条件(音声と効果音)よりも低かった。これらの結果から、動機づけの程度が下がる聴覚刺激(ビープ音)があることがわかったが、今後、追加のデータ分析し、音声と効果音が与える影響に違いがあるのかを見極める。
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