研究概要 |
(1)認知テスト、メタ記憶尺度、自己効力感質問項目、性格特性、その他関連する質問項目などの選定を行い調査のための冊子を作成した。大学生数名を対象に予備調査を行い、本調査実施のおおよその時間の予測と手順を確認した。その後、近隣のシルバー人材センターに依頼し、高齢者102名の調査を行った。(2)これまでに収集したデータを分析し論文として発表した。金城・井出・石原(2013)では、世界で多くの研究に使用されているMetamemory in Adulthood(MIA)の日本版の因子構造を分析し、短縮版を開発した。短縮版によって、日本人成人、とりわけ、臨床、看護、福祉分野での簡便な使用が期待できる。Kinjo & Shimizu(2014)では、若年層、中年層、高齢層の日本人のメタ記憶と実際の記憶成績を調査し、メタ記憶の生涯発達を調査する上で中年期の調査の重要性を明らかにできた。 金城光・井出訓・石原 治 (2013). 日本版成人メタ記憶尺度(日本版MIA)の構造と短縮版の開発 認知心理学研究 11(1)、31-41.(査読有) Kinjo, H. & Shimizu, H. (2014). How Japanese adults perceive memory change with age: Middle-aged adults with memory performance as high as young adults evaluate their memory abilities as low as older adults. The Journal of Aging and Human Development,78, 67-84.(査読有)
|