幅広い認知機能の自己効力感と自己の認知機能の評価能力、両者の関係について年齢群間で比較することを目的とし、20-88歳までの計265名を対象に調査を行った。 本研究に関連し、著書2件(各1章担当)、論文5本、学会発表6件、ハンドブック2件を発表した。 主な成果は、①高齢期を含むすべての年齢群において自己の記憶の評価が記憶のみならず記憶以外の認知課題との成績とも関連していること、②高齢期の認知機能の評価能力がある程度は健全に機能している可能性が高いこと、③記憶についての自己評価(自己効力感)の高い高齢者はそうでない人に比べ、自身の日常生活や健康状態により満足している傾向があることが明らかになった。
|