研究課題
基盤研究(C)
北海道統治機関である開拓使(1869-1882年)は、初等教育を普及・定着させるため、本州以南の府県とは異なる教育政策を展開した。当時の北海道は、他府県に比較して地域基盤が脆弱であり、また、地域によって存立基盤や成立条件、地域形成の進度などが異なり、画一的な教育制度を導入することができなかった。開拓使は、様々な形態の学校を開設し、簡易なカリキュラムを編成し、教員速成制度を設け、学校ヘの手厚い補助を実施するなど、独自の施策を行なった。
日本教育史