研究課題/領域番号 |
24530945
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研究機関 | 武蔵野学院大学 |
研究代表者 |
上松 恵理子 武蔵野学院大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (50594462)
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キーワード | デジタル教科書 / リテラシー / 新リテラシー / タブレット端末 / モバイルコミュニケーション |
研究概要 |
研究の「研究の目的」は、デジタル教科書を使った授業における「新リテラシー」の要素を分析することである。申請時の「先進国の事例と日本の最新の事例を基に分析」の項目は、韓国、北欧(フィンランド・スウェーデン)で調査を実施した。申請時に「主に韓国の事例を基に分析」とした項目では、昨年度、本年度と同じソウル市内の小学校で調査し、その調査を中学校・高校へも行った。 「先進国の事例と日本の最新の事例を基に分析」については、まず、平成25年5月にボストン大学においてモバイルコミュニケーションのワークショップに参加し、最新情報を得た。また、5月にスウェーデン・イヨテボリ市調査、9月にデンマークのコペンハーゲン市の調査、スウェーデン・ストックホルム市の調査、10月に韓国調査、26年3月にオーストラリア、クィーンズランド州ブリスベン市の調査を実施した。これらは全て先進事例であり、出版社からの依頼で原稿をまとめている。 一方、日本デジタル教科書学会を平成24年5月に立ち上げ、同年8月15日に大阪大学で年次大会・シンポジウムの主催をした。25年度は8月に年次大会を行い、シンポジウムを主催し、デジタル教科書やそのリテラシーについて検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「研究実施計画」の実績は、新しい分野の研究であるため、文献研究だけでなく最新情報を得るため、国内だけでなく海外へも学校に行き、調査と訪問をし質的調査を行った。また、佐賀において日本デジタル教科書学会研究会を主催し、その成果は佐賀新聞に掲載された。 出版としては平成25年、「デジタル教科書・教材の現状」『メディアと学校』国民教育文化総合研究所 JTU Institute for Education and Culture、pp.82-101をまとめ、また、平成26年、1月に「スマートフォン普及によるリテラシーの変化と教育」『青少年問題』青少年問題研究会、pp.16 -21が刊行された。さらに、2月にマクロミル社に依頼した調査が完了、結果をまとめている途中である。 上記を全て実施するとともに、量的調査も済み、発表できる出版社も決まったことがから、当初の計画以上に積極的に動くことができたことで、研究は着実に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は最終年度であるため、研究成果を著すために出版を予定している。そのための原稿を執筆中である。また、量的調査を行った成果をまとめて報告書を作成中である。さらに、この結果を検証するために、再度、海外調査を行う。その検証結果は情報通信学会で発表する予定で申し込みをしている。
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