研究課題
基盤研究(C)
本研究では、近代日本における地方教育行政の成立と展開に、府県の範囲を超えた広域の教育会議(学事会)が果たした役割を明らかにするため、1880~90年代に開設された府県聯合学事会、地方部学事会の実証的な検討を行った。そして、府県聯合学事会、地方部学事会は府県が横の連携を図りながら、合意によって教育方針を確定する合議機構としての役割を果たしたこと、また、文部省に対しては各地域の要求・意見を一括して提示する中間機構として機能し、文部省の学制改革を推進する動力となったことを明らかにした。
教育学