Fr.フレーベルのスイス時代(1831-36)における教育実践やそれを巡る州政府(ベルン州、ルッェルン州)との交渉過程に関する諸資料(公文書等未刊行資料、書簡を含む)を以下の機関で調査・収集・解読した。 (1)スイス・ベルン市民古文書館、(2)スイス・ベルン国立古文書館、(3)スイス・ルッェルン国立古文書館の三館を訪問し,直接デジタルカメラによる収集ができた。 特に、本年は最終年度として、収集した諸資料の解読結果を日本ペスタロッチー・フレーベル学会第32回大会(鎌倉女子大学大船キャンパスで開催(2014.8.30.-31.))で「未刊行資料の解読によるスイス時代フレーベル幼児教育思想の形成とその展開に関する考察―スイス時代(1831-36)に関する先行資料の吟味とその問題点-」のタイトルで報告した。 なお,本報告に対して学会事務局からペスタロッチー・フレーベル学会紀要『人間教育の探求』第27号(2015年)への寄稿を求められ、「未刊行資料の解読によるフレーベル幼児教育思想の形成と展開-スイスにおけるフレーベルの教育活動(1831-36)を焦点化して」のタイトルで掲載された。
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