研究課題
基盤研究(C)
本研究では、大正・昭和初期の都市部において多様に展開された生活改善運動をとりあげ、その変容の全体像を、「中流」に対する認識という観点から描いた。第一に、大正期の生活改善運動の理念や活動実態が、明治期における「社会の主導層としての中流」という認識に影響を受けて形成されたことを明らかにした。また第二には、昭和初期に入り、「社会の主導層としての中流」という認識が生活改善運動の中で希薄化していったことを明らかにした。
社会教育