研究分担者 |
白石 敏行 山口大学, 教育学部, 教授 (10259327)
沖林 洋平 山口大学, 教育学部, 准教授 (20403595)
遠藤 野ゆり 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (20550932)
小杉 考司 山口大学, 教育学部, 准教授 (60452629)
大塚 類 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (20635867)
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研究実績の概要 |
本研究課題である「道徳教育における他者視点の内在化を育む幼小連携プログラムの策定」について、最終年度である本年は、以下の2点についてのまとめを行った。 1つ目は、2年次に行った保育士、幼稚園教諭の道徳観と教育観に関しての質問紙調査について、その一部をまとめ、学会での発表を行った。Tokuko Kawasaki,Koji Kosugi ,Noyuri Endo and Rui Ohtsuka (2014).Surveillance study of teacher’s morality,28th International Congress of Applied Psychology. その概要は、保育士、幼稚園教諭に子どもの道徳心に関連する25の項目について5段階で評定してもらい、その回答について統計処理を行って検討した。回答について、因子分析を行ったところ、3つの影響のある因子“関係判断因子relationships”“自律実践因子autonomy”“自己抑制因子control of oneself”に分類することができた。さらに、回帰分析を行い、変数間関係を検討したところ、保育者自身の道徳観と、子どもへの伝わり方について、保育所、幼稚園という保育環境の違いや、保育社の経験年数との関係が見えてきた。 2つ目は、保育観検証班、幼小連携班、道徳教育実践班の各研究者の研究フィールドでの参与観察、聞き取り調査の事例検討及び、蓄積資料等をもとにして検討し、2年次に行った保育士、幼稚園教諭の道徳観と教育観に関しての質問紙調査について、自由記述部分も加えての多面的な分析を行い、まとめた。その成果については、調査研究報告としてリーフレットを作成し、質問紙調査に協力を得た保育所、幼稚園へ報告(資料の送付)を行った。 さらには、年度を超えるが、本研究の成果をまとめて、14th European Congress of Psychology,July 07 - 10, 2015, Milano, Università degli Studi di Milano-Bicocca での発表を予定している。
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