• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

文化多様性に対応するための日本型保育者・教員養成プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24531030
研究種目

基盤研究(C)

研究機関共栄大学

研究代表者

内田 千春  共栄大学, 教育学部, 准教授 (20460553)

研究分担者 内田 照久  独立行政法人大学入試センター, その他部局等, 准教授 (10280538)
鈴木 方子  岡崎女子短期大学, その他部局等, 准教授 (20367692)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際研究者交流(アメリカ合衆国) / 外国籍児童 / カリキュラム / 保育者・教員養成 / 多文化
研究概要

本研究では、これからの日本が向き合う多文化共生社会の現実に対処できる次世代の教員・保育者を育成するカリキュラムの開発を目標とし、H24年度は、以下の調査を行った。
(1)保育園・幼稚園・小学校における外国籍児童への援助や適応状態の現況調査:外国籍の児童が多く在籍する東海地方の愛知・岐阜・三重・静岡の幼稚園・保育園の保育者等を対象とした現況調査として質問紙及び構造化面接による聞き取り調査をH24年7月~8月に集住地区の3園で行った。先行研究調査からこれまでは自治体や園長・施設管理者を対象とした調査が多く現場保育者の実践そのものについての調査を中心にする必要性がわかってきた。実践中心の調査として調査質問項目・方法を修正しているところである。また、各地域で行われている就学準備を目的としたプレスクール事業についても調査研究対象に加えることにし、H25年1~3月実践観察・面接調査を行った。
(2)アメリカの多文化共生教育との比較調査: 日本型の多文化保育者・教師養成教育のあり方を探る基礎資料として、アメリカ合衆国オハイオ州のオハイオ大学(調査協力者Margaret King博士)、ケント州立大学(調査協力者 Janice Kroeger博士、Gumiko Monobe博士)の教員・保育者養成課程のカリキュラムについて現地調査を行った(H24年9月)その成果の一部を科研研究前のオハイオ州立大学に関する調査結果と共に調査結果の一部を日本保育学会(H25年5月)に報告した。
(3)教師・保育者をめざす学生の異文化理解に関する意識調査:プレ調査として、保育者養成課程の学生10名にインタビューを行い、異文化経験の有無と程度、外国籍児童や異文化に対してどのような意識を持っているのか、大学学んだ内容と考え方の関連について調査した。この結果は、H25年度の質問紙の作成に活用する計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究筆頭者及び研究分担者の一人が所属先を移動したことにより、研究開始が6月にずれこんだことによる。上記の理由に寄り、外国の教員養成調査について2か国の予定が1か国のみの調査になった。
また、「外国籍児童への援助や適応状態の現況調査」のうち、授業・保育観察による調査が遅れている。これは、新たに幼保小連携のためのプレスクール事業についての調査を加えたためである。

今後の研究の推進方策

(1)保育園・幼稚園・小学校における外国籍児童への援助や適応状態の現況調査【平成24年度の継続】:小学校就学準備のためのプレスクール事業を行っている岐阜県O市と愛知県のプレスクール事業連絡会を参与観察により調査する(内田千春担当)。特にこの事業については、東海地方が先進的取り組みを進めていることが分かっており、この地域の年3回前後行われる連絡会議等の参加観察に寄りかなりの状況把握ができると期待される。保育所・幼稚園の外国籍児童を担任する保育者の意識調査と保育内容調査(愛知県T市・O市 鈴木担当、N市 内田担当)については、T市・O市の対象園の選定が遅れているためこの地域での調査を前半重点的に進める予定である。
(2) 教師・保育者をめざす学生の異文化理解に関する意識調査: 小学校教員や保育者を志望し教育実習に参加予定の関東・東海地方の大学の学生を対象にして、異文化理解に関する質問紙調査を行う(内田千春・内田照久担当) H24年度に行った個人面接法による予備調査の結果を踏まえて、質問紙を作成し第2予備調査を30名程度を対象に行った後、本調査として保育者・教員養成校在学中の学生300名程度を対象とした調査を計画している。
(3) 教員・保育者養成カリキュラムのアウトラインの試作:アメリカ教育学会参加、オハイオ州カリキュラム研究調査を通じて養成カリキュラムアウトライン原案を作成する(全員)。

次年度の研究費の使用計画

H24年度の研究の遅れにより、初年度での購入を見送ったビデオレコーダーとビデオ編集・分析用のコンピュータを購入。Panasonic CPU Core i7-3635QM/オンボード 16GB/SSD 512GB/BD ¥318450,SONY HDR-PJ630V、ACC-TCV7A \98000,ワイヤレスマイクロフォン SONY ECM-AW3 \21000、三脚 VCT-VPR1 \10500,分析用ソフトウェアアップグレード(コンピュータに合わせて購入)QSR N’Vivo10 \115,500)
インタビュー調査のデータ書き起こしのための人件費として、面接データ入力謝金 120時間×@0.85=\102000
国内外の調査・中間報告発表・打ち合わせのための旅費として¥900000(国内保育所・幼稚園・小学校調査、アメリカ合衆国調査、保育学会、教師教育学会、異文化間教育学会、共栄大学での打ち合わせ)
質問紙調査のための郵送通信費 ¥150000
その他通信費・図書費・消耗品費 を予定している。不足分は、所属大学研究助成金を充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 多文化に応答的な教員・保育者養成~アメリカの実践例から~2013

    • 著者名/発表者名
      内田千春
    • 学会等名
      日本保育学会
    • 発表場所
      中村学園大学・中村学園大学短期大学部
    • 年月日
      20130511-20130512

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi