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2014 年度 実績報告書

タクト豊かな教師の育成とリフレクションの関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24531036
研究機関大阪樟蔭女子大学

研究代表者

村井 尚子  大阪樟蔭女子大学, 児童学部, 教授 (90411454)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード教育的タクト / 教師の専門性 / リフレクション / 現象学的記述 / リアリスティックアプローチ / オランダ / カナダ
研究実績の概要

本研究では、教師の専門性として教育的タクトを位置付け、これをいかにして涵養するかについて実証的かつ原理的な探求を実施した。平成26年度はとくに、近年国内外でその重要性が認知されつつあり、盛んに言及されるようになってきている「リフレクション(省察)」について、その原理的な検討を行い発表した。
さらに、そのリフレクションの方策として①現象学的な記述を用いたリフレクション②リアリスティックアプローチに基づく他者との共同作業によるリフレクションの2点を提示し、それぞれについて実践を行うとともに成果を国内外の学会及び紀要において発表した。
①の現象学的な記述に関しては、大学での授業の中で「秘密」「家」を子どもや大人がどのように経験しているかを学生と共に探究し、子どもの生活世界への敏感さがいかに涵養されるかを実証的に調査、研究し発表した。
②のリアリスティックアプローチに基づくリフレクションについては、2014年11月に来日したオランダ人研究者F・コルトハーヘン教授を招聘し、学内の教員養成に携わる研究者に向けてワークショップを実施した。さらに、教育実習や大学における学びへのリフレクションを授業の中に取り入れることで、教員養成課程における学生達のリアリスティックな学びに資することを目指した。これらの一連の取り組みの成果は国内外の学会や雑誌論文として発表する他、2015年2月22日の大阪樟蔭女子大学リアリスティックアプローチ研究会成果報告会及び2015年3月28日の「学び続ける教育者のための協会」設立イベントにおいて、教員養成の他、様々な立場で養成に携わる研究者に向けてワークショップ型の報告会を実施した。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 4件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 教師教育における「省察」の意義の再検討ー教師の専門性としての教育的タクトを身につけるために2015

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学研究紀要

      巻: 5 ページ: 175-183

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] エピソード記述と教育的契機の記述による教育実習へのリフレクション2015

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学研究紀要

      巻: 5 ページ: 185-194

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 「教育の基礎理論に関する科目」のリアリスティックな授業実践2015

    • 著者名/発表者名
      坂田哲人・村井尚子
    • 雑誌名

      青山インフォメーション・サイエンス

      巻: 42 ページ: 4-9

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 子どもと秘密④ー教育的な敏感さの涵養を目指す授業実践の報告―2014

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子
    • 雑誌名

      子ども研究(大阪樟蔭女子大学附属子ども研究所)

      巻: 5 ページ: 31-36

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 子どもにとっての家の意味ー授業における現象学的探究ー2015

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子
    • 学会等名
      日本保育学会第68回大会
    • 発表場所
      椙山女学園大学
    • 年月日
      2015-05-09
  • [学会発表] Encounter: the Discontinuous Experience of becoming a Tactful Teacher2014

    • 著者名/発表者名
      Naoko MURAI
    • 学会等名
      The 33rd International Human Science Research Conference
    • 発表場所
      Nova Scosia, Canada
    • 年月日
      2014-08-12 – 2014-08-15
  • [学会発表] Reflection on the Pedagogical Moment: Using the ALACT Model2014

    • 著者名/発表者名
      Naoko MURAI
    • 学会等名
      The Pacific Early Childhood Education Research Association 15th Annual Conference
    • 発表場所
      Bali, Indonesia
    • 年月日
      2014-08-08 – 2014-08-10
  • [学会発表] 子ども期の秘密ー授業における生きられた経験の探究の試み①ー2014

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子
    • 学会等名
      日本保育学会第67回大会
    • 発表場所
      大阪総合保育大学
    • 年月日
      2014-05-17
  • [図書] 教師教育:いま、考えるべき教師の成長とは2014

    • 著者名/発表者名
      村井 尚子(上條晴夫責任編集、他31名の分担執筆)
    • 総ページ数
      206(170-175執筆担当)
    • 出版者
      さくら社

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公開日: 2016-06-01  

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