①東日本大震災からの教育復旧復興過程については、学校建て替えが必要な被災校約200校それぞれ差異があり、学校の復興・開発には手法の違いがある。②震災前後の生徒対象の生活・学習環境意識の変化を学校開発評価指標として選定すると、被災地の学校再建はポジティブにとらえられているが、将来の夢、進学などにはネガティブな傾向が見られ、学校開発的な視点を重視した学校再建政策が重要なことが分かる。③ニュージーランド教育省によるカンタベリー大地震への対応策は我が国と対比的で、開発型の学校復興を促進するには効果的であるが、被災地の合意形成や経済社会的構造と生徒の学習環境との関連等のアセスメントも踏まえる必要がある。
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