研究課題/領域番号 |
24531051
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
倉岡 正高 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50596848)
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キーワード | 学校支援 / シニアボランティア |
研究概要 |
平成25年度は、24年度に開発し試験的に横浜市で実施した地域コーディネーターを対象にした研修プログラムの本格的な実施を進めた。25年10月、東京都町田市において開催された「町田市学校支援ボランティアコーディネーターミーティング」の研修の一環として、「シニアボランティアの力を活かすために」と題した講座を実施した。45名のコーディネーターに対してシニアボランティアの必要性や、高齢者の特徴の理解、現場での実践方法などについて研修を実施した。また、12月には相馬市教育委員会主催で、同様の研修をコーディネーター4名を対象に実施した。 シニアボランティアの活用マニュアルの開発に向けて、シニアボランティアを学校現場に取り入れている米国のExperience Corpsの取り組みの統括責任者と、シニアボランティアの育成から運用方法などについてヒアリングをし、マニュアルの内容について意見交換を行った。また、ペンシルバニア州立大学教授で世代間交流の世界的権威であるマット・カプラン教授来日に合わせて、世代間交流プログラムの視点を入れたコーディネーターマニュアルについてアドバイスを頂いた。さらに、台湾で世代間交流プログラムの現場を視察し、シニアボランティアの活用の仕方や、台湾文科省作成の世代間交流活動のガイドラインなどについて意見交換をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
介入プログラムの導入と評価は、当初計画より遅れ、平成26年度内で実施する予定である。平成24年度中に次年度の学校の運営計画に取り込む準備が出来なったことが影響した。プログラムの計画が組み込まれるよう事前調整を平成25年度から26年度にかけて実施している。
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今後の研究の推進方策 |
全国レベルで地域コーディネーターの養成は進んでいるが、自治体により養成や研修には差がある。コーディネーターの質の向上がこれからの学校と地域の連携を進める鍵となるという意識についても差があり、シニアボランティアの活用というさらに具体的なテーマについては、コーディネーター研修全体の質の向上が先ず求められる。自治体の計画などについてもヒアリングをしながら実態に合わせたコーディネーターの研修計画の提示ができるような調査をしていく必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度実施予定の介入プログラムと健康調査が年度内で実施出来なかったため。 26年度内にて介入プログラムの実施と健康調査等の検証をマニュアルの作成と合わせて実施する予定である。
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