2015年までの質の高い初等教育の普遍的保障達成という目標の下、公共セクターだけでなく、民間セクター(私立学校)における取組みも考慮される必要がある。国全体としての比率は少ないものの、近年私立初等学校の数は増加傾向にあり、質の高い教育の提供を掲げる私立学校は多くの保護者や児童を惹きつけているといえる。ただし、何をもって質の高い初等教育ととらえるかについては様々な意見がある。本研究では、対象国における私立学校関係者に各学校が提供している教育の質について訪問インタビューを行い、対象国の研究者からは公私間の教育の質の格差に関する見解を聴取することにより、民間セクターの果たす役割について検討した。
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