近年はイタリアで生まれる外国人も多く、学校でもそのような外国人生徒が多く存在する。その状況では、移民生徒の言語的差異が表面化しにくい。学校関係者は、移民生徒の出身国が、学業成績に関連しているとは考えていない。しかし、出身国によって保護者は学業志向と労働志向に分かれており、彼らの意向が子弟の学業成果に影響している。また、街中では、国籍による棲み分けが存在している。この状況が学校に持ち込まれている。高校生以上になれば個人の行動は自己責任によるところが大きいが、中学生以下の子どもたちに関しては、保護者の意向に大きく左右されている。移民生徒たちの行動・交友範囲も、保護者の影響を大きく受けているのである
|