研究課題/領域番号 |
24531085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
久佐賀 眞理 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (10312167)
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研究分担者 |
茶屋道 拓哉 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (10412785)
坂井 邦子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30369839)
古賀 由紀子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30412779)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ひきこもり予防 |
研究概要 |
本年度の目的は、不登校又はひきこもりを体験した若者及び家族、支援機関を対象に聞き取りを行い、これまでの経験からの支援連続性の課題について三者の立場から明らかにする事であった。 対象は、① 15~39歳で半年以上自宅にひきこもった経験のある人、②ひきこもりの子ども(①に該当する)をもった経験のある親、③支援機関の担当者の3種を対象とした。対象者は県南・県央・県北にある若者サポートステーション(以下サポステとする)、熊本県精神保健福祉センター、熊本市内でひきこもり者支援を行っているNPO、計5か所の利用者、または過去に利用し回復した人(その親)とし、対象数は当事者3人/箇所(計15人)、親3人/箇所(計15人)、支援者1人/箇所(計5人)とした。調査場所は各若者サポートステーション、熊本県精神保健福祉センター、NPO等で実施した。 その結果、9名の当事者、8名の家族、4か所の支援機関から協力を得ることが出来た。それぞれの録音した語りを原稿化し、研究チームでその内容を検討し、ケースごとの課題と社会への要望を抽出した。さらに再調査の必要なケースにはその手続きを行い、平成24年度調査報告書「ひきこもり経験者と支援者の声に耳を傾ける」を作成。データの詳細な分析は25年度の教育関係者の聞き取りと重ねて再度実施予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度、予定していた調査は倫理審査委員会にかけて予定通り実施できた。ケースごとの調査の回数を見ると複数回の調査までできておらず、現時点では内容に限界があるが、ほぼ予定通りの結果を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
25年度は教育関係者の調査を実施予定。方法は以下の通りである。 日時:平成25年8月 場所:K県内 対象:中学・高校の養護教諭、SSW、SC、若者サポートステーション、校長各4~5名 方法:校長とそれ以外のグループに二分し、グループインタビューを複数回実施する。校長以外のグループは多職種の混合グループとする。 分析方法:質的機能的方法 平成25年6月の倫理審査を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品185000 旅費300000 人件費77000 その他26000 合計588000の計画であったが、24年度の実績より、消耗品10万、旅費20万、人件費25万 その他38000と、人件費の割合を増やす予定。旅費については他県でひきこもり者の支援を精力的に実施している佐賀県の視察を検討中。
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