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2013 年度 実施状況報告書

ひきこもり経験者と支援者の語りからみる支援連続性の現状と課題

研究課題

研究課題/領域番号 24531085
研究機関九州看護福祉大学

研究代表者

久佐賀 眞理  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (10312167)

研究分担者 茶屋道 拓哉  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (10412785)
坂井 邦子  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30369839)
古賀 由紀子  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (30412779)
キーワードひきこもり予防 / 支援の連続性 / 語り
研究概要

2年目の目的は、ひきこもりと関連の深い不登校支援に取り組む学校関係者への聞き取りから、学校間(中学校と高校)、及び学校と社会(就労および就労支援機関等)との連携の現状と課題、教育機関内での多職種連携の現状と課題について明らかにすることである。
対象は、県内を南北に2区分し、中学校・高校の管理職及び教諭、スクールソーシャルワーカー(SSW)、管内の地域若者サポートステーションの責任者合計16人にインタビューを実施した。インタビューは、管理職は個別に、他の職種はグループインタビュ形式であった。教員の種別は、各エリアとも中学と高校の管理職、教諭(定時制高校教諭、養護教諭含む)、SSW,若者サポートステーション責任者である。実施時期は平成25年7月~9月であった。
結果、学校を取り巻く環境の変化と支援に関する具体的な対応の2点に分けて内容が整理された。前者は課題を抱える生徒たちの背景が複雑化し、課題も複数化してきていること。一方で、SSWやSCの配置も進んできているが雇用形態が不安定で十分機能しているとは言い難いことなどが明らかになった。後者については、保護者との関係、人と人・機関と機関の連携、障害理解、支援者のかかわりなどに課題が見いだされた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

理由:当初の計画も、「不登校生徒を社会に送り出す教育機関の支援の実態と支援上の悩みから支援継続性の課題を明らかにする」が目標だった。県内を3区分して実施する予定が、協力者確保上の問題もあり2区分に変更し実施した。
その結果、支援が継続できない背景には、複数の要因があることを明らかにできた。
報告書は、3年目に総括したものを出版予定である。

今後の研究の推進方策

(今後の推進方策)3年目はK県内の定時制・通信制在籍者及び教員を対象に、ひきこもり支援専門職や学外支援機関に関する認識を量的調査から明らかにする予定であった。
しかし予定を一部変更し、26年度は過去2年間のデータを総合した複数の立場からの分析や、その結果を対外的に発表する学会活動に力を入れる予定である。
背景に、5年前より定時制高校(1校)に対して、「定時制生徒の社会的自立を支援する事業」を高校と共同で実施している経緯がある。26年度も実施予定である。関係性のある定時制高校に研究協力を求めて24~25年度の結果への共同分析を一部依頼である。

次年度の研究費の使用計画

理由は以下の3点である。
1.2年目の教育関係者へのインタビューを当初県内を3区部して実施予定であったが、学校関係者の協力を得ることが難しく、2ブロックで実施した。2.平成25年度は研究代表者に他大学への移動予定(平成26年3月に移動)があり、分担者も学内での新たなプロジェクト等の業務が増え、学会活動ができず、旅費等の支出が少なかった。3.活動の減少に合わせて物品購入費も支出が減じた。
県内を3区分して実施する予定が、協力者確保上の問題もあり2区分に変更し実施した。
その結果、支援が継続できない背景には、複数の要因があることを明らかにできた。報告書は、3年目に総括したものを出版予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 定時制高校生の社会的自立を支援する高校・大学・地域の連携―出前講座の取り組みを通して見えた生徒の実態と講座の意義―2014

    • 著者名/発表者名
      久佐賀眞理,杉田智彦,坂井邦子,古賀由紀子,茶屋道拓哉,藤森由美,甲斐村美智子
    • 雑誌名

      九州看護福祉大学紀要Vol. 14

      巻: 14 ページ: P51~59

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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