研究課題/領域番号 |
24531103
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
神野 真吾 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90431733)
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研究分担者 |
岩田 美保 千葉大学, 教育学部, 准教授 (00334160)
加藤 修 千葉大学, 教育学部, 教授 (20302515)
伊藤 葉子 千葉大学, 教育学部, 教授 (30282437)
山本 純ノ介 千葉大学, 教育学部, 教授 (30302516)
中山 節子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (50396264)
貞廣 斎子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (80361400)
本多 佐保美 千葉大学, 教育学部, 教授 (90272294)
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キーワード | ESD / 感性教育 / 芸術教育 / 教員免許更新講習 / ワークショップ / オルタナティブ・シンキング / アートを通した学び |
研究概要 |
本研究は、固定化された思考様式を、広義の芸術教育を通して、多様な視点から対象を眺め直し、代替案を考え生み出す「オルタナティブな思考様式」を身につける教育の理論的、実践的枠組みを構築することにある。計画では、初年度に学校での授業、評価および、評価のための指標作成を目指した。その成果を踏まえ、2年目は学校教員を対象としたワークショップを実施し、その効果の測定を併せて行った。具体的には、教員免許更新講習の枠を用い、小学校、中学校、高校、特別支援学校などの様々な校種からの20名の参加者を得て二日間にわたる教育プログラムを実施した。 二日間という限られた短い時間の教育プログラムであったが、初年度に作成した、感性を評価する指標のうち、「多様な考えを受け入れる」という指標については、有意な変化が現れ、芸術教育が「多様性を受容する」寛容性を育むことが確認できた。 研究メンバーは、美術、音楽、家庭科など多様な所属であるが、各自の研究領域の学会などで、成果を発表したり、論文を発表したりし、成果を発信することにも努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画では、理論的構築と実践的取り組み、評価指標の確立を目的とし、その実限の過程として、学校の生徒、学校の教員、地域の市民と対象を変えて、実効性を高めることを考えており、その計画通り進捗しており、成果としても当初の仮説を検証できつつあるため。順調に3年目に入ることが出来、計画を達成できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
学校教育の枠組みを前提とし、過去二年間は生徒、教員向けのプログラムの考案、実施、評価に取り組んだ。今年度は市民を対象とした取り組みとなるが、市民の現況についての把握は、学校と比べ幅が広く容易ではないため、事前の調査を進めつつ、プログラムの考案、実施、評価を行うと共に、これまでの成果を広く紹介するため、シンポジウムも開催する予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
年度末まで取り組んだ活動があったため、その成果を掲載する記録集の作成を次年度送りとした。 昨年度の研究活動の成果をまとめた冊子を発行する。
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