研究課題
本研究は、感性に関わる教育が、21世紀における新たな知性を生み出す可能性について考察、実践、検証を行うものである。持続的な開発(発展)を可能とする教育(ESD)へのオルタナティブを提示するものでもある。教科横断型の教育を模索し、美術科、音楽科、家庭科などの教員が中心となり研究をすすめてきた。初年度は、学校教育の中において、2年目は教員研修として、3年目は地域住民への関わりを通して、研究の目的を踏まえた実践を行ってきた。今年度は、千葉大学が千葉市美浜区に開設したサテライトキャンパス美浜において、三つの公開ワークショップを行い、地域住民に参加をしてもらった。また、11月にはカナダ、ヨーク大学のチャールズ・ホプキンス教授を招聘し、ESDについて講演を行ってもらうと共に、当研究をESDの趣旨と照らし合わせた上での評価をいただくと共に議論を行った。また岡山県で行われた「教師教育に関する国際会議」にも参加し、本研究の1,2年次の成果を発表した。さらには、市民の意識を高めるためのレクチャーも行った。12月には港区の芝の家を企画し運営に関わる坂倉杏介氏、1月には美術家の立場で教育に関わる東京芸術大学の坂口寛敏氏を招き、市民を対象とした公開レクチャーとトークを開催した。また、千葉市民ギャラリーいなげと共催で、写真家の白井綾さんを講師に招き、写真を視ることや、撮ることを通じて、日常への眼差しが変化することを促す連続講座も10月から12月にかけて行い、その成果展示を1月に開催した。紙媒体の情報発信としては、英文の研究報告書の作成と配布、そして写真のワークショップの成果記録集の作成と配布を行った。
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WiCANドキュメント2015
巻: 12 ページ: 4-5
異心地
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千葉大学教育学部研究紀要
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大学家庭科研究
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