研究課題
基盤研究(C)
本研究では、感性が概念的な認識の手前で、その多様なあり方を想像できるという認知科学、美学の基本的な理解を前提とし、音楽や美術の活動を通して、対象へのオルタナティブな視点を持つことが育まれ、それが日常の思考様式から離れることを可能にし、自分自身で対象に意味を付与し、主体的な行動を選択することへと至るという仮説をもって研究に取り組んだ。持続的開発のための教育(ESD)の一つの方法として芸術教育を位置づけるという本研究の目的は、学校教育における児童生徒への効果、指導を行う学校教員への研修における効果、そして市民向けの公開ワークショップでの効果において、それぞれ一定の成果を得ることができた。
芸術学