研究課題/領域番号 |
24531104
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
池崎 喜美恵 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90145350)
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キーワード | 家庭科教育 / 日本人学校 / 家庭生活 / インド |
研究概要 |
日本人学校の児童・生徒の家庭生活観や家庭科観について質問紙調査及び家庭科指導の実態調査という二つのアプローチにより研究を展開した。 1.平成25年7月、インドに設置されているニュデリー日本人学校を訪問し、家庭科関連の施設・設備や家庭科授業の見学を実施し,生徒達の調理実習の様子を採録した。また、家庭科担当教諭から児童・生徒の家庭生活の特徴や家庭科の授業態度、家庭科指導における問題点等についてヒアリングを行った。 2.児童・生徒に質問紙留置法により調査を実施し、海外で生活する上での家庭生活の特徴や家庭科に取り組む態度について明らかにした。 3.現地で使用されている家庭科教科書等を収集した。また、インドの家庭科教育事情を家庭科学習経験者からヒヤリングし、家庭科教育の現状を明らかにした。 以上、平成25年度は、ニューデリー日本人学校を見学したところ、家庭科教育関連の施設・設備の整備状況には課題がみられた。また、児童・生徒の家庭生活観には地域差が認められるという知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度はアジア圏に設置されているニューデリー日本人学校の実態調査を実施した。当該日本人学校に在学している小学部5年生から中学部3年生の児童・生徒(91名)の家庭生活や家庭科観について質問紙調査を実施した。既に、データ入力が終了し、考察中である。 平成24年度に実施した日本人学校の調査データとの比較をするために、有意義な調査となった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、引き続きアジアや大洋州に設置されている日本人学校の児童・生徒の家庭生活観や家庭科観について質問紙調査を実施し、データを収集する。 また、前年度と同様に、アジア地域や未実施の地域に設置されている日本人学校の学校訪問や家庭科の授業を参観し、日本人学校の家庭科の教育環境や家庭科における指導の特徴を明らかにする。 可能ならば、現地の家庭科教育の現状等についても資料を収集し、検討したいと考えている。 さらに、補習授業校の児童・生徒の海外での生活実態についても検討することを計画している。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は諸般の事情により、海外の日本人学校の実態調査に行く機会が調整できず実地踏査が十分できなかった。そのため、使用額に余剰が出てしまった。 平成26年度は研究の最終年度であるため、研究のフィールドを開拓することを計画している。現時点ではこれまでに調査していない大洋州の日本人学校への訪問が確定している。今後もフィールドとなる地域が広範になるよう計画しているので旅費等の使用が増大する。 また、研究報告書をまとめるにあたって、謝金等やその他の費目の支出が増大することが想定できる。
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