本研究の目的は、読解指導において、生徒の読みを深め、読み取ったことを豊かに表現させるために、推論発問を中心とした読解発問を使った指導方略を考案し、その効果を調査することにある。高等学校の英語教師に授業協力を依頼し、推論発問、および評価発問を活用した英語リーディング指導の実践指導を1年間実施した。その指導を受けた生徒たちはどのように発問を捉えたかについて質問紙調査を行った。その結果、さらに工夫する余地はあるものの、推論発問や評価発問を活用した読解指導が、テキスト内容を深く理解させたり、テキスト内容に対する生徒の考えや意見を英語で表現させたりする点で大きく貢献する可能性があることが明らかとなった。
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