研究課題/領域番号 |
24531123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
菅井 三実 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (10252206)
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研究分担者 |
辻 幸夫 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (10207368)
八木 健太郎 中央学院大学, 商学部, 講師 (80440527)
八木橋 宏勇 杏林大学, 外国語学部, 准教授 (40453526)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 言語教育 |
研究概要 |
本研究は、「ことば」の学習としての共通基盤をもつ国語科と英語科の文法教育を連携させるための具体的方策を研究するものである。本年度の研究実績は以下の通りである。第1に、初年度となる平成24年度は、研究プロジェクトの基礎資料を完成させることを最大の目標とし、その成果として、研究プロジェクト開始前から取り組んできた単行本を上梓した(下記[1])。第2に、事例研究として、英語学習と日本語学習における多義と慣用句の理解を取り上げた。英語学習と日本語学習に共通基盤を求め、現在、外国語学習の手法を古典学習に応用する方策を探求しているところである(下記[2]~[4])。第3に、言語研究においてはコミュニケーションという観点を見失ってはならない。認知科学の立場から、コミュニケーションに関する考察を進め、特別支援教育への貢献を視野に成果を整理した(下記[5])。 [1]菅井三実 2012『英語を通して学ぶ日本語のツボ』開拓社. [2]八木橋宏勇「聖書の引喩と文体的効果」日本文体論学会第101回大会, 2012年6月24日. [3]八木橋宏勇「ことわざの暗示引用」第24回ことわざフォーラムシンポジウム「ことわざと言語学」, 2012年11月10日. [4]橋本功・八木橋宏勇 2012『聖書起源のイディオム42章』慶應義塾大学出版会. [5]辻幸夫「コミュニケーションと心・言語:認知科学の立場から」東京都公立学校難聴・言語障害教育研究協議会における招待講演, 2012年10月24日.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究全体の基盤的文献となる著書が刊行され、次年度以降に具体的な研究活動を進める上での大枠が示されたほか、各共同研究者も着実に事例研究を重ねている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで当初の計画から大きな問題はなく、基本的に当初の計画通り、25年度は日本語と英語を連携させ、26年度では具体的な教材開発に取り掛かる。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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