研究概要 |
本研究プロジェクトは、国語科と英語科との連携を目的に具体的な教育内容の充実を図るものであるが、全3ヶ年のうちの1年目にあたる平成24年度において本研究プロジェクトの基礎文献となる単行本を刊行し、予定を上回るペースで進んだことから、2年目に当たる平成25年度は、研究代表者の勤務校(兵庫教育大学)に大学院生として在籍する小学校教員、中学校・高校の国語科教員および英語科教員との意見交換の機会をつくり、教育現場との互換性を高めるための検討を重ねた(下記[1])。併せて、言語学習や言語理解に関する基本概念を専門用語事典の中で更新した(下記[2])。 一方で、社会文化学的な視点(下記[3][4])やと日本語教育の知見(下記[5])を援用し、柔軟なアプローチを取り入れる方策を志向しているところである。 [1]菅井三実2014「文章作成指導へ言語学的アプローチ」『月刊兵庫教育』(兵庫県立教育研修所), 平成26年3月号, pp.28-31, [2]辻幸夫・菅井三実(ほか)2014『新編・認知言語学キーワード事典』研究社出版, [3]八木橋宏勇 2013『世界の英語と社会言語学―多様な英語でコミュニケーションする』慶應義塾大学出版会.(Yamuna Kachru and Larry E. Smith, Cultures,Contexts,and World Englishes. Routledge, 2008.)の共訳), [4]八木橋宏勇「ことわざの定型性と創造性」日本ことわざ学会(2014年3月23日), [5]八木健太郎「中国人留学生の言語的実践についての一考察―就職活動場面等における日本人学生との違いから―」留学生教育学会第18回研究大会. (2013年8月24日)
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