(1)「読解力」(Reading Literacy)育成のために、絵のない本や文章と比べて、絵本の場合、読みの過程を読者がメタ認知しやすいということがわかった。読みの過程を学習者に意識化させることで「読解力」育成の基礎がつくられる。(2)主として米国の文献の調査によって、「読解力」の根幹となる、「理解するための方法」の学習においても、絵本を教材として使用することが効果的であることが明らかになった。(3)読み書きカリキュラムで、絵本が、多モードのメディアとして大きな役割を果たしうること、そしてその有効性を生かすためにはワークショップ型の授業展開をさらに工夫する必要あるという提言を行った。
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