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2014 年度 実績報告書

「布のちから」の発見とイメージ表現活動を通して生活文化力を培う家庭科の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 24531134
研究機関広島大学

研究代表者

柴 静子  広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (90141770)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード布のちから / 染織文化 / 実物衣装 / 輸出用キモノ / 刺繍 / 布絵本の製作 / 家庭基礎 / 技術・家庭
研究実績の概要

平成26年度は研究の最終年度であり、研究テーマである「布のちからとイメージ表現活動」について、高校段階では明治期の輸出用キモノを取り上げ、また中学校段階ではモン族の子どもに贈る布絵本の製作を柱とした授業開発を行い、実践して評価した。これらの成果は、「日本染織文化の再発見と継承をねらいとした被服学習を支援する内外資料収集と教材開発」、「欧米を魅了した明治のキモノの探究を通して染織文化を未来につなぐ被服学習の開発」、「子どもたちに贈る布絵本の製作を通してグローバルな資質の育成をめざす「技術・家庭」の授業開発」という3つの論文にまとめた。なお口頭発表としては、「染織日本の伝統を文化を学ぶ教材としての明治・大正期の輸出用キモノについて」、「ものづくりの精神を伝える家庭基礎衣生活分野の授業―染織の日本の技を生かした海を渡ったキモノから―」、「生活文化力を培う中学校家庭科授業の創造」という3つを行った。これらが示すように平成26年度は研究が大いに飛躍した。さてここで、全体を通した研究の進展について省察したい。研究目的は「日本各地で継承されている布や外国の意味深い布を収集・理解することを通して,布のもっている力や意味を歴史的・文化的に捉える。これに基づき,小・中・高等学校の家庭科において,『布のちから』を発見すること,布を用いて多彩なイメージ表現活動をすること,これらを通して生活文化力を培うこと,という3つを柱とした学習プログラムを設計・実行・評価し,適用可能なモデルを提案して普及させること」であった。まず、日本と外国の意味深い布については、質、量ともに潤沢に収集し、教材として活用した。次に『布のちから』の発見については、明治期の輸出用キモノとモン族の布を取り上げたことが効果をもたらした。布を用いて表現活動を行わせたことも成功し、中・高校における被服学習プログラムのよき姿が示された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 欧米を魅了した明治のキモノの探究を通して染織文化を未来につなぐ被服学習の開発2015

    • 著者名/発表者名
      高橋美与子、柴静子、日浦美智代、一ノ瀬孝恵、木下瑞穂、高田宏
    • 雑誌名

      広島大学学部・附属学校共同研究紀要

      巻: 43号 ページ: 289-298

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子どもたちに贈る布絵本の製作を通してグローバルな資質の育成をめざす「技術・家庭」の授業開発2015

    • 著者名/発表者名
      浦上千歳、柴静子
    • 雑誌名

      広島大学附属東雲中学校研究紀要「中学教育」

      巻: 46集 ページ: 79-86

  • [雑誌論文] 日本染織文化の再発見と継承をねらいとした被服学習を支援する内外資料収集と教材開発2014

    • 著者名/発表者名
      柴静子
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部

      巻: 63号 ページ: 297-306

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 染織日本の伝統を文化を学ぶ教材としての明治・大正期の輸出用キモノについて2014

    • 著者名/発表者名
      柴静子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第57回大会
    • 発表場所
      岡山大学教育学部
    • 年月日
      2014-06-28 – 2014-06-28
  • [学会発表] ものづくりの精神を伝える家庭基礎衣生活分野の授業―染織の日本の技を生かした海を渡ったキモノから―2014

    • 著者名/発表者名
      柴静子、日浦美智代、一ノ瀬孝恵、高橋美与子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第57回大会
    • 発表場所
      岡山大学教育学部
    • 年月日
      2014-06-28 – 2014-06-28
  • [学会発表] 生活文化力を培う中学校家庭科授業の創造2014

    • 著者名/発表者名
      浦上千歳、増田恭子、柴静子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第57回大会
    • 発表場所
      岡山大学教育学部
    • 年月日
      2014-06-28 – 2014-06-28

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公開日: 2016-06-01  

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