三角形・四角形、及び量分数の概念について、児童の誤判断の様相を明らかにし、それらを修正する教授方法を検討した。三角形・四角形は第2学年で扱われるが、第3、4学年で図形弁別の正答率が低下し第5学年で上昇すること、及び図形の提示順序が児童の図形判断に影響を与えるこが明らかになった。量分数と分割分数の混同の問題については、帯分数の理解、数直線への帯分数の図示などの有効性が示された。 三角形・四角形や量分数については算数教科書で言語的説明がなされているが、それらが児童の判断基準として機能していない。このことから、図や教具のあり方に十分に留意した指導が必要である。
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