研究課題/領域番号 |
24531152
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
押元 信幸 東京家政大学, 家政学部, 准教授 (40521505)
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研究分担者 |
三澤 一実 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (10348196)
大成 哲雄 聖徳大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80406743)
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キーワード | アートプロジェクト / 造形ワークショップ / 創造 / コミュニケーション / 美術教育 / ものづくり / まちづくり / 感性 |
研究概要 |
本研究の目的は、アートプロジェクトや造形ワークショップを造形教育の「新しい学びと創造の場」として確立するために、その教育的意義を明確にするものである。平成25年度の研究は、実施計画の3項目に基づいてそれぞれが研究を進めた。 1.<アートプロジェクトや造形ワークショップのプログラム検証> 押元は、26年2月の東京家政大学リサーチウィークにて、東京家政大学内で行ったアートプロジェクトの教員養成プログラムの実践をポスター発表した。また、三澤が実行委員長と押元、大成が実行委員として携わった「え?『授業』の展覧会 図工・美術をまなび直す」(うらわ美術館 9月14日~10月27日)では、今、学校で、社会で何が行われているのかを広く紹介し、これからの造形美術教育のあり方を共に考えていく展覧会を企画し実施した。 2.<アートプロジェクトと造形ワークショップの国際比較と地域連携についての考察> 押元は、24年度に引き続き、国際的な美術教育プログラムについて情報収集した。また、北欧の美術教育についても情報を集め次年度の現地調査について、研究の方向を検討した。 3.<アートプロジェクトや造形ワークショップの実践とアウトリーチ活動>押元は8月に『板橋 ART CAMP 2013』にて、「鍛冶ワークショップ」を実施した。大成は『中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス』にて「内田百鬼夜行」(内田未来楽校 3月21日~5月11日)を発表し、12月に『暮らしの芸術都市』にて「つながる洋服プロジェクト」(ダイエー松戸西口店)の実践活動を行った。また「え?『授業』の展覧会 図工・美術をまなび直す」(うらわ美術館 9月14日~10月27日)での展覧会では、実行委員として展覧会の企画運営をする他に、出展者として参加し実践活動のアウトリーチ活動を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り進んでいる計画の方が多く、全体的にはおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、造形ワークショップの事例を収集するとともに、その教育・指導プログラムの検証と開発に取り組む。また、実験的な造形ワークショップの実践を行うのみではなく、小、中学校での研修や、美術館での教育普及活動やボランティア養成にまで研究範囲を広げ、創造の場が造形を介して広がりを見せる事例をリサーチする予定である。 そして、最終年度になる26年度はなるべく多くの論文発表を行うなど、本研究のまとめとしての成果を公表出来るように考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
25年度は、国際比較と地域連携についての方針が定まらず、海外での現地調査に行くことが出来なかったため予算を次年度に繰り越すこととなった。 26年度は、フィンランドを中心とした北欧の美術教育について視察研究を行う予定である。また、8月に『狭山 ART CAMP 2014』にて、「鍛冶ワークショップ」の実施についての講師料についても支出が予定されている。さらに最終年度であるので、まとめとしての資料をメディア媒体として残す為にも予算を執行する計画である。
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