研究課題/領域番号 |
24531162
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
小原 豊 関東学院大学, 人間環境学部, 准教授 (20375455)
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研究分担者 |
礒田 正美 筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 准教授 (70212967)
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キーワード | 算数科 / 教員養成 / 双方向参加 / クリッカー / デジタルデバイス |
研究概要 |
平成25年度は,研究計画通り,双方向参加型環境構築に向けて授業応答システム(ARS)の体系的整備と算数数学科教員養成プログラム設計を行った。 4~9月期には,授業応答システムによる双方向参加型環境において,(1)認知的な負荷からみたクリック選択肢の最適化による集中力の持続性,(2)リアルタイムで自他の回答傾向が迅速に分かる即時フィードバック性,(3)算数数学に関する自尊心を損なわず保全できる匿名性,の3つの観点から,即時評価項目の検討を行った。 10~3月期には,算数・数学科「教職科目」における多肢選択型問題の開発,収集及び分析(ケースメソッド課題の利活用)を行った。また,双方向参加型学習環境の確立による数学力の促進,算数数学観・算数数学教育観の変容過程の記録と分析を行った。特に,初等教員養成用テキストである『算数教科書の数学的背景』(齋藤昇,小原豊共編)を東洋館出版社から平成25年9月に上梓し,算数数学科の教員養成用コンテンツの拡充と公開を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は,当初の計画通り,順調に進行しており,双方向参加型学習環境を構築する基礎的な条件の解明が進められている。筑波大学,コンケン大学及びその附属校との研究協力体制に基づき,研究観点別の資料収集と分析が着実に行われた。また、それらの成果は、国際学会誌1本(査読付),大学研究紀要2本,国際学会発表3本,教員養成用図書(共編著,分担執筆)2冊,と目に見える形で公開されている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に則って研究を推進し,初年度及び次年度に着手・進行させた研究内容を一層深めつつ,更なる一般化と条件整備,実践的な検証を図る。加えて,研究の成果を広く社会に還元する上で,国際教育調査会議(International Conference on Educationa Research)等で本研究の進展を学術資料として発表していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究分担者である筑波大学人間学系礒田正美准教授が旅費として執行するはずであった10万円(研究分担者・分担金)は,web上でのミーティングで代替されたために次年度に繰り越すとの判断をなされた。 本年度に新たに分担された10万円と合わせて20万円分を研究費(物品費及び旅費)として適宜執行する予定である。
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