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2012 年度 実施状況報告書

音楽鑑賞を取り入れた国語教育におけるタブレット端末の利用とその効果の数量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 24531165
研究種目

基盤研究(C)

研究機関石川工業高等専門学校

研究代表者

竹下 哲義  石川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90259846)

研究分担者 奥田 浩司  石川工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90185538)
川除 佳和  石川工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (90552547)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国語教育 / 感性教育
研究概要

研究代表者らは、国語教育に音楽鑑賞を取り入れる試みを平成17年度より実践しており、科学研究費補助金(「国語教育に音楽鑑賞を取り入れる試みとその効果の数量的解析」平成21~23年度)などの助成により、130名の実験協力者のデータを解析し、その効果を数量的に明らかにした。本研究はこの結果を発展させ、文学作品や音楽作品の解説以外はすべてタブレット端末で行い、音楽鑑賞を取り入れた国語教育の効果を数量的に解析するものである。受講者は、一人一人の読書速度に合わせてヘッドフォンで音楽鑑賞できるように設定し、印象評定実験もタブレット端末で行う。
平成24年度は、これまでの成果がタブレット端末を用いた場合にも成立することを確認するための準備を進めた。具体的には、タブレット端末で印象評定実験が行えるよう整備を行った。開発に際して、分かりやすいユーザインターフェースや自動収集機能を有することなどに注意した。クライアントであるタブレット端末とサーバから構成されるシステムで、クライアント側での入力結果をサーバに送り、サーバで自動統計処理を行えるようにした。
次に、本研究で明らかにすることのひとつである「高等専門学校や高等学校の国語教科書でよく用いられている作品での検証」に関する準備を行った。教育現場からの要望の大きい高等学校の国語教科書の定番作品の選択、そして音楽作品の選定を終了した。今後の実験授業に備え、選択した定番作品に関する準備段階の印象評定実験を実行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成24年度は音楽鑑賞を取り入れた国語教育のこれまでの成果が、タブレット端末を用いた場合にも成立することを確認するための準備を進めた。具体的には、タブレット端末で印象評定実験が行えるよう整備を行った。当初の予定通り、クライアントであるタブレット端末での実験結果をサーバに送り、サーバで自動統計処理を行うことが可能となった。
さらに、「高等専門学校や高等学校の国語教科書でよく用いられている作品での検証」に関する準備を行った。これも予定通り、高等学校の国語教科書の定番作品の選択、そして音楽作品の選定を終了した。さらには今後の実験授業に備え、選択した定番作品に関する準備段階の印象評定実験を実行することができた。
このように交付申請書に記載した通りの達成度が得られ、研究は順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成24年度の準備や実験で決定した作品と音楽を用いて、実験協力者の人数を増やした本格的な実験授業を予定通り進めていく。そして本研究で明らかにすることのひとつである「音楽鑑賞設備のない通常の教室での検証」を進める。それらの実験データを解析することで、普遍的な音楽鑑賞を取り入れた国語授業システムを構築していく。研究の分担であるが、研究代表者は引き続き研究計画の立案とデータ解析やまとめを行う。また、実験授業を主体的に進める役割を担ってもらう研究分担者と印象評定実験の方法や効率的なデータ分析法の提案を中心に研究してもらう研究分担者とともにこの研究を進める。年度末には「音楽鑑賞設備のない通常の教室での検証」に関する途中結果を取りまとめ、成果の発表を行う。

次年度の研究費の使用計画

今年度、ダブレット端末を45台購入し、その整備を終えた。次年度は、予定していたが未購入のヘッドフォン45台を導入して、本格的な実験授業を予定通り進めていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 中学生の物理教育におけるシミュレーションの有用性2013

    • 著者名/発表者名
      北村有希、竹下哲義
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      広島大学(広島県)
    • 年月日
      20130326-20130329
  • [学会発表] 文学において音楽が及ぼす作用に関する感性データの解析2013

    • 著者名/発表者名
      細川航太、奥田浩司、竹下哲義
    • 学会等名
      日本感性工学会
    • 発表場所
      北九州国際会議場(福岡県)
    • 年月日
      20130306-20130307
  • [学会発表] A Novel No-Reference Objective Quality Assessment Framework Using Image Restoration2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshikazu Kawayoke and Yuukou Horita
    • 学会等名
      International Workshop on Advanced Image Technology
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県)
    • 年月日
      20130107-20130109

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公開日: 2014-07-24  

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