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2012 年度 実施状況報告書

鑑賞教材としてのアイヌ語音楽劇創作と、その公演の教育的効果についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 24531170
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道教育大学

研究代表者

杉江 光  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40271720)

研究分担者 石田 久大  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30193329)
二橋 潤一  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70312428)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアイヌ語 / アイヌ文化 / 地域 / 教育
研究概要

平成24年度前半は、題材探しと台本作成のための調査が中心である。アイヌ文化研究家、また、地域のアイヌ文化伝承者に取材するなど、道内に伝わる伝承・史実を掘り起こし、音楽劇の内容として適当な題材を捜した。
年度の後半では、題材を決定し、音楽劇台本として粗筋、台詞作成を行った。この作業は作品自体の価値を決定する部分であり、研究代表者と研究分担者は、それぞれの専門分野および役割分担から、批判的考察を交えながら検討した。さらに、研究代表者及び分担者は、台詞作成の進行に並行して、それぞれの分担セクションのイメージを具体化させるため、先行研究であったアイヌの音楽劇「金の子犬、銀の子犬」の一般公演(管弦楽伴奏による改訂版)を行い、アイヌ語による音楽劇のあり方について考察した。
台詞が完成したのち作曲に入るが、この時点までに劇の内容については、相当の打ち合わせが行われているので、作曲作業は、担当研究分担者にゆだねることとなる。
この間、研究分担者は、研究代表者とともに、作品完成後学生がその作品演奏をいかに円滑に進めることが出来るか計画を作成し検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アイヌ文化研究家、また、地域のアイヌ文化伝承者に取材するなど、道内に伝わる伝承・史実を掘り起こした結果、音楽劇の題材は「カラスとカケスの物語」とした。

今後の研究の推進方策

平成25年度前半では、作曲作業が行われ、音楽劇が作品としておおむね完成することとなる。この段階で、研究代表者と分担者は、作品についてそれぞれの専門分野からさらなる批判的考察を行い、手直し等の作業を行う。さらに、学生たちにより部分的な試演を行う。
年度の後半では、平成25年度以降の学校公演に向けての実際的な準備に入る。特に、歌唱指導、器楽指導、演出、演技指導などを担当する研究者は、学生たちと密接な関わりを持つことになる。その場合、本研究の目的と教育的な意義について十分に留意しながら指導する。さらに、美術、家庭などの学生の連携により、大道具、小道具、衣装づくりについて具体化するために、関係教員と検討し、より質の高い舞台美術を追及する。
また、市の教育委員会、校長会などに、本件研究についての理解を求め、次年度の学校公演実施について打診し依頼する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の予算において購入を予定していた楽器(アイヌの民族楽器を含む)などについて、具体的にその詳細を決定することができなかったため、次年度に繰り越すこととした。次年度の研究費の使用にあたって、上記の繰越金を含み、以下の事柄について使用する予定である。
・アイヌ語による音楽劇に必要な、楽器、大道具、小道具、衣装、照明機材、音響機材などを購入する。
・研究代表者および分担者の打ち合わせのための旅費。
・アイヌ文化伝承者に対するアイヌ語指導等の謝金。
・音楽劇公演のためのバス借り上げ費。

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公開日: 2014-07-24  

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