研究課題/領域番号 |
24531190
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
荒井 紀子 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90212597)
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研究分担者 |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
綿引 伴子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90262542)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 問題解決学習 / 実践的推論プロセス / シティズンシップ / 家庭科教育 / パフォーマンス評価 / プロセス評価 / 批判的思考 / 探究学習 |
研究実績の概要 |
1)海外調査の実施と国際学会での成果発表:スウェーデンを訪問し、2011年度に施行された新シラバスにおける家庭科の問題解決型授業と評価方法について、理論的構造と実践の両面から調査した。特に、2013年度の招へい事業におけるシンポジウムや聞き取りから明らかになった点と関連させ、消費者市民教育と環境教育の視点から、現場教師や研究者へのヒアリングを実施した。具体的にはヨーテボリ大学およびウプサラ大学の研究者への聞き取り、ヨーテボリ市中学校家庭科の問題解決型授業の参観と聞き取り、ストックホルム市、ウプサラ市の中学校家庭科教師への聞き取り調査等を行った。これに加えて、ノルウェーの教員養成大学の家庭科研究者との意見交換と中学校家庭科の授業参観・聞き取りも行うとともに、特にヨーロッパで消費者市民教育、環境教育の推進を中心的に担っているPERL代表のVictria Thoresen氏を訪ね、活動の理念や実際について意見交換を行った(全員)。また、カナダ、オンタリオ州ロンドンで開催されたIFHE Council 2014 に参加し、探究型授業開発の成果について口頭発表するとともに、各国の探究型授業やカリキュラムについて情報収集および意見交換を行った(荒井)。 2)海外調査の分析と整理:本年度実施の北欧調査の資料を整理し、本科研のテーマである問題解決型授業とプロセス評価にかかわる資料の翻訳と分析を行った(全員)。またスウェーデン教員対象のアンケート調査結果を分析し、大学紀要論文にまとめた(全員)。 3)プロセス評価を取り入れた問題解決型授業の開発と実践:以下の3点について主に取り組んだ。①福井大学附属中学校において実践した住居領域の授業を分析しその成果を学会で発表した。②金沢大学附属中・高校における問題解決型授業を開発・評価し、その結果を文章化した。③小・中・高校家庭科教師のヒアリング調査を実施し、その結果を整理し分析した。
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