研究課題/領域番号 |
24531195
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
井関 敦子 三重大学, 医学部, 准教授 (10363201)
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研究分担者 |
石村 久美子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90280073)
吉留 厚子 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40305842)
今井 奈妙 三重大学, 医学部, 教授 (90331743)
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キーワード | 助産師教育 |
研究概要 |
平成25年度は助産学生5名に対してデータ収集を行った。実習前後でアンケートを実施し、参与観察を行い、訓練の感想や効果など学生から情報を得た。よって、24年度は6名、25年度は5名、これまでに合計11名のデータ蓄積ができた。また、24年度と同様に教員2名、指導者2名からもデータ収集ができた。25年度も、まず従来の分娩介助モデルで通常の分娩介助訓練ののち、ソフィーでの実技を学生は経験し、訓練後質問紙調査を実施した(実習前)。得られたデータから、訓練の効果として、①娩出圧の予測と対応、②ボディメカニクスの活用、③分娩機転を意識した介助、④新生児の安全なとり扱い、が確認できた。分娩介助実習中、10例中の5例についてソフィーの効果につき学生による評価(質問紙調査)を実施した(実習中)。これは分析中である。実習終了後、再度、ソフィーによる分娩介助の実技の参与観察と、ソフィーの教育効果について、学生に質問紙調査を実施した(実習後)。そこから得られたデータの要約は①ソフィーでの訓練があったため初回の分娩介助も過度の緊張がなくできた、②イメージトレーニングを活用できた、③娩出圧を予測していたので驚かなくて済んだ、というものであった。ソフィーでの訓練において、学生の会陰保護(児頭娩出)時、分娩介助の実際を再現した状況での教育(学生の手の上に教員の手を添え娩出圧や力の方向を示すこと)は、より教育効果がある事がわかった。ソフィーでの訓練は、分娩介助技術の向上のみならず、分娩介助に関する学生の心理的準備を促す効果があることが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究遂行の障害となる事項はなく、データの整理も順調に進んだため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は6名の助産師学生に対して、これまでと同様の方法でデータ収集を行う。17名の学生のデータを集計・分析する。
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次年度の研究費の使用計画 |
25年度より研究分担者が1名辞退したこと、26年度に国際助産学会(プラハ)へ参加するため、予算の再配分が必要となったため。 26年度は国際助産学会(プラハ)への参加費、演習に必要な消耗品および文房具への使途を計画している。
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