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2013 年度 実施状況報告書

道徳の内容学確立のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24531206
研究機関福岡教育大学

研究代表者

堺 正之  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (10170565)

キーワード道徳教育 / 法と道徳 / 教員養成
研究概要

1.道徳の「内容」と道徳の時間の授業構成の側面から
(1)法と教育学会第4回学術大会(2013年9月1日、武蔵野大学有明キャンパス)におけるパネルディスカッション「法教育と道徳教育の対話」のパネリストとして、「道徳教育における『法やきまりを守ること』の位置づけ」について発表を行った。日本の道徳教育の特質および2008年改訂学習指導要領をふまえた今後の指導方法上の課題、さらに法教育との連携の可能性について論じた。発表内容の詳細は、学会誌『法と教育』第4号(2014年7月)に掲載の予定である。
(2)シンポジウム、発表会等への参加による資料収集および意見交換
①御茶ノ水女子大学附属小学校研究発表会に参加し、シティズンシップ教育に関する資料を収集した。②法に関する教育教材開発研究会主催公開シンポジウム 「現代の小学生の道徳的・法的発達について考える-発達段階を踏まえた法教育プログラムの開発に向けて-」
2.教員養成カリキュラムにおける「道徳の指導法」科目の改善の側面としては、日本道徳教育学会第81回大会におけるパネルディスカッション「道徳教育充実を担う教師はどうすれば育つのか」のパネリストとして、「道徳の指導力」の育成カリキュラムの視点から発表を行った。具体的には、道徳の指導力の構造を基盤としての「学士力」の問題としてとらえた上で、「道徳の指導法」に関する科目(必修)の工夫について①到達目標に即した授業計画と成績評価と②学習指導案の作成(演習)を通した実践構想力の育成の視点から論じるとともに、「道徳の指導法」科目の改善方策について、①「道徳の指導法」関連科目への発展と②他の授業科目との関連づけによる「道徳の指導法」科目の学修効果の向上の視点から提案した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2014年度の主たる研究テーマとしていた教職課程における「道徳の指導法」科目の改善の側面については、先取り的に学会発表の場を通じた研究交流をおこなう等の成果を残すことができたが、道徳授業論と道徳的価値の捉え方等の検討については、さらなる授業実践構想と記録の収集が必要である。

今後の研究の推進方策

道徳授業論と道徳的価値の捉え方等の検討については、さらなる授業実践構想と記録の収集が必要である。特に現代的課題としての「法や規則の尊重」に関する授業を中心として、考察を進める予定である。
2014年度の主たる研究テーマとしていた教職課程における「道徳の指導法」科目の改善の側面については、先取り的に学会発表の場を通じた研究交流をおこなう等の成果を残すことができた。今後は、福岡教育大学における試行的実践をふまえて、より具体的な提言をまとめてゆく。

次年度の研究費の使用計画

謝金を伴うインタビューではなく、学会(シンポジウム等)、学校の研究発表会参加時の意見交換や資料収集を中心としたことより、出張回数および日数を減らしたため。
道徳授業論と道徳的価値の捉え方等の検討については、さらなる授業実践構想と記録の収集が必要である。特に現代的課題としての「法や規則の尊重」に関する授業を中心とする授業例を検討するための図書・資料を計画的に購入する(物品費)。
教職課程における「道徳の指導法」科目の改善の側面については、前年度の先取り的に行った研究交流をさらに推し進め、先進的な取り組みを行っている教員の所属大学へ出張する(旅費)。また、これを福岡教育大学における試行的実践につなげるため、研究報告を兼ねた資料を印刷する(印刷費)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 道徳教育充実を担う教師はどうすれば育つのか―「道徳の指導力」の育成カリキュラム―

    • 著者名/発表者名
      堺 正之
    • 学会等名
      日本道徳教育学会第81回(平成25年度春季)大会
    • 発表場所
      國學院大學たまプラーザキャンパス
    • 招待講演
  • [学会発表] 道徳教育における「法やきまりを守ること」の位置づけ

    • 著者名/発表者名
      堺 正之
    • 学会等名
      法と教育学会第4回学術大会
    • 発表場所
      武蔵野大学有明キャンパス
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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