研究課題/領域番号 |
24531216
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
登美 博之 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50172177)
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キーワード | 教育工学 / 教材開発 / 英語 / 文構造 / 文増加方式 / ライティング |
研究概要 |
平成24年度に引き続いて、「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(2センテンスの日常英語)の原稿作成を、平成24年4月から8月にかけて行った。第2部では、第1部で学習した基礎英語の知識を用いての、日常英語の2センテンスから成るライティング演習問題である。第1部とは異なり、応用編の2センテンスの問題であるので、特に2つの文の相互関係を理解させるようにした。問題作成形式としては、「文法事項型」を採らずに、文法事項が混合した形式を採り、12のトピックに分けて作成した。作成の際には、注意を要する文法事項には説明を加え、難しい単語や語句には注釈を施して、学習者が理解し易いように工夫と配慮を行った。また、演習に用いられる問題の内容が工科系の学生にとって興味や関心が持てるものになるように留意した。さらに、問題ごとに数回、正解の英文そのものをタイピングさせることにより、英語学習の基本的なことである「英文を覚えること」を学習者に徹底して行わせるようにした。10月初めから約3か月間にわたり、申請設備を用いて、アルバイト学生2名によって、コンピューター・プログラミングを行った。プログラミング作成時に、実際に学生自身に問題演習を行ってもらうことにより、教材の校正および綴りの誤りの修正などを平行して行った。その後、コンピューターの音声ソフトを用いて、問題の正解英文の音声の吹込みを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
英語によるパラグラフ・ライティング作成の第2段階となる応用問題を作成した。問題作成形式としては、「文法事項型」を採らずに、文法事項が混合した形式を採り、12のトピックによる2センテンス構成の日常英語を用いた問題(設問数、12章X10題=120題)のプログラミング原稿を予定した期間内に作成し、アルバイト学生2名を使って、予定通りにプログラミング作業を終えた。そして、出来上がった教材を実際にコンピュータに表示して演習を行ってみた。コンピュータでの表示方法および作動状況は良好であった。今までのところ、演習問題の作成およびコンピュータでの問題提示に関して何ら支障となるような事態は生じていないようである。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度では、平成25年度に引き続いて、パラグラフ・ライティング作成の第3段階となる応用問題「パラグラフライティングのための段階的英文増加方式によるライティング教材」の問題(応用編・日常英語 3センテンス)の原稿作成を、平成26年4月から8月にかけて行う。3センテンス問題であるので、3つの文の内容的なまとまりを理解させるようにする。問題の作成形式としては、「文法事項型」を採らずに、文法事項が混合した形式を採る。12のトピックに分けて問題の作成をする。作成の際には、注意を要する文法事項には説明を加え、難しい単語や語句には注釈を施して、学習者が理解し易いように工夫と配慮をする。また、演習に用いられる英作文問題が工科系の学生にとって興味や関心が持てるものになるように留意する。さらに、問題ごとに数回、正解の英文そのものをタイピングさせることにより、英語学習の基本的なことである「英文を覚えること」を学習者に徹底して行わせるようにする。10月初めから約3か月間にわたり、申請設備を用いて、アルバイト学生2名によって、コンピューター・プログラミングを行う。プログラミング作成時に、実際に学生自身に問題演習を行ってもらうことにより、教材の校正および綴りの誤りの修正などを平行して行う。その後、コンピューター音声ソフトを用いて、問題の正解英文の音声の吹込みを行う。平成26年1月初めから3月末にかけて、3年間にわたって作成した「パラグラフライティング のための段階的英文増加方式によるライティング教材」(基礎編および応用編)を冊子本として印刷する。 なお、平成26年度中に、研究代表者は、3年間にわたる研究開発のまとめとして、私立大学情報教育協会などの学会や研究紀要などで、その成果を学内外に発表する。そして、今後の研究の参考とするために、各方面からの意見を聞く。
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次年度の研究費の使用計画 |
ウィンドウズ8および8.1の採用によって、性能の目覚ましい進歩と操作方法の改良などで、最近コンピュータ機器の変化がめざましい。このライティング教材の研究開発では、コンピューターによる英語教材の問題提示を行っているので、作成した演習問題が最新のコンピューターによる操作によっても可能かどうか、一抹の不安がある。それゆえ、最新のコンピューター機器を導入して、それを用いて演習問題の動作を実際に試してみたいと考える。そのために、ある程度確保してある助成金を用いて最新の機器を購入したいと思っている。 平成26年度には、英語によるパラグラフ・ライティング作成へと至るための次の段階として、ライティング教材の問題(第3部・応用編 3センテンスの日常英語)の作成を行う。作成に際して、できるだけ最新の情報や話題を取り入れたいと考えている。また、問題提示用に、最新のコンピューター機器を導入を図りたい。そのために、更なる資料の収集および演習問題作成に用いる英文の内容の考察と検討が必要である。それゆえ、それらを収集するためおよび演習問題を提示するために、最新式のコンピューター機器類に研究費を充てたいと考える。また、演習のためのプログラミング作業では、昨年度よりも英文のセンテンス数が増加しかつレベルが上がるので、アルバイト学生の人数増加により、手当てが前年度よりも嵩むかもしれない。従って、機器類の購入と謝金に研究費を概ね充てることになると思われる。
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