最終年度は、沖縄おぅらいを提供させていただいた高校の修学旅行担当の教員を対象に行った活用状況の調査を行った。資料の整備活動では、壺屋焼物博物館、やちむんの里、読谷村の取材と撮影を行った。印刷メディアと通信メディアを連携させたテキスト「沖縄修学旅行おぅらい テキスト」を今年度も引き続き、57高校、12270名の高校生、教員に提供した。沖縄の文化の紹介とテキストの活用方法についての講座を、高校にて行った。修学旅行の事後学習の評価を行うコンクールを開催した。 研究をとおして、デジタルアーカイブを利用した教材の形態として印刷物やWEBサイトの開発を行ってきたが、スマートフォンを媒体としたことで新しい教材構成の可能性がでてきた。修学旅行は、移動先での刺激によって、学修機会が与えれる。スマートデバイスを用いた、モバイルスタディが、新しい学修の形態として有効になっていくのではないかと考える。 また、修学旅行の学習を、事前学習、修学旅行(活動)、事後学習と3段階にわけて教材研究を行ってきたが、事前学習で使われる教材、修学旅行(活動)でのモバイルスタディ、事後学習の評価の機会としてコンクールを開催することにより、修学旅行の学修の全体的な流れを形成することができた。 今後の展開として、同様の形態のテキストによる観光における生涯学習等への活用を研究するため岐阜県の有数な観光地区である飛騨高山地域を対象にした「飛騨おぅらい」の開発に着手した。。
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