研究課題/領域番号 |
24531219
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
長洲 南海男 筑波大学, 名誉教授 (90018044)
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研究分担者 |
伊藤 伸也 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (10570434)
出口 憲 常葉大学, 教育学部, 准教授 (40298451)
内ノ倉 真吾 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (70512531)
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
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キーワード | STEM教育 / 次世代全米科学スタンダード / 科学/技術/工学/数学リテラシー / 科学教育フレームワーク / Common Core / NSTA(全米科学教育連合学会) / NCTM(全米数学教育学会) / Learning Progressions |
研究概要 |
研究成果①5月にそれまでの研究成果を研究代表者、全分担者と研究協力者計9人により中間報告書にまとめた。②米国のSTEM教育に関する文献分析に基づき、その成果を日本理科教育学会第63回全国大会(北海道大学)にて「米国のSTEM教育の最新の動向(1)―K-12科学教育フレームワークの物理科学の内容構成に着目して―」、と「米国のSTEM教育の最新の動向(2)―”Next Generation Science Standards”の基本的な内容構成に着目して-」を研究代表者および分担者全員の連名で、前者は出口憲、後者は内ノ倉真吾各分担者が口頭発表者で発表した。③米国への実地調査は2014年2月上旬に熊野善介、内ノ倉真吾各分担者が他の科学研究費とも共用して、(1)バージニア州のNSTA(全米科学教育連合学会)本部にて全米のSTEM教育の実際についての聞き取り調査、(2)アイオワ大学の科学教育センターにて、Yager 名誉教授及びJeff Wed アイオワSTEMDerector等より聞き取り調査及び州内の初等学校の科学授業を実地調査、(3)ミネソタ大学のSTEMセンターにて聞き取り調査、州内のミドルスクールでの技術の授業の実地調査等を行った。他方、数学教育の観点から、④ 伊藤伸也分担者が4月2~3週に米国のニューオリンズで開催中のNCTM(全米数学教師協議会)に参加調査中である。これら米国調査の録画・録音情報等を分析、その成果を25年度での関連学会で発表予定である。昨年度の学会発表を加筆修正して、投稿論文として作成中である。⑤民間機関のSTEM Education Coalilation、NSTA、AAAS、NAS-NCR、ACHIEVE、連邦政府のエネルギー省、教育省等が中心になったカリキュラム、教授学習、評価、教師教育等の理論及び実践両面から展開されている一大教育運動である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国のSTEM教育の実地調査は当初はコロラド州のBSCS本部、バージニア州のITEEA(国際技術・工学教育学会)本部及びニューヨーク市立大学なども対象にしていたが、資金面と日程などにより、当初の目的の調査対象地が限定されたことによる。米国のSTEM教育はかってのスプートニクショック時代以上の全米での大きな運動ために、本科学研究費ではその調査に限界がある故であるが、当初目的は大凡達成中と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
米国のSTEM教育に関しての実地調査は大凡その目的を達成したので、今後は収集、録画・録音したのも含めた米国のSTEM教育に関した様々な情報収集とそれらの分析に全員で鋭意取り組み、その成果等を関連学会で発表し、最終報告書にまとめていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
米国への調査が、先方とこちらの日程調整がつかないため、当該年度に実施できなかったため。 先方が多忙なため相互の日程調整が困難になり、やむを得ず調査先を変更して今年度実施予定。
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