研究課題/領域番号 |
24531235
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
橋本 創一 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (10292997)
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キーワード | 学校適応スキル / 特別支援教育 / ASIST / プロフィール / 発達障害 |
研究概要 |
本研究の目的は、発達障害のある、または特別な教育的支援を要する児童生徒(通常学級に在籍)、軽度知的障害のある生徒(知的障害特別支援学校高等部に在籍)を対象として、学校適応スキルの把握(『ASIST学校適応スキルプロフィール』を用いて)による支援ニーズごとの個別の指導計画の立案に関する検討を行うことである。a.障害特性などの支援ニーズのタイプごとに『ASIST学校適応スキルプロフィール』の有用性の検証、b.『ASIST学校適応スキルプロフィール』と知能検査の併用による妥当性の検証、c.個別の指導計画の立案による検証、の大きく3つの検討を展開する。研究成果として、事例データベースを作成し、教師が閲覧/活用しやすい様式にてホームページで公開する。 <A班>ASIST適用事例の分析班 平成24年度に収集した適用事例の分析を行った。支援ニーズごとに整理したASIST活用事例データベースを作成した。現在はホームページで一般公開するための利便性を考慮したものを構築中である。 <B班>平成24年度に引き続き研究協力校を訪問して調査を行い、ASISTの分析結果とWISC-IV/田中ビネーの知能特性分析の連関について事例ごとの状況を鑑みて検証している。また、次年度に実施予定の典型事例による個別指導計画の作成のための準備を行った。(支援ニーズ例、学年別、学校での状況などを含めて実際に指導目標と手立てを立案した様式を作成した。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、ASIST学校適応スキルプロフィールの適用事例を分析し、データベースを作成した。また、ASIST学校適応スキルプロフィールと既存の検査の結果の連関についても検証が進められており、計画していたスケジュールに沿って研究を継続する見通しである。
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今後の研究の推進方策 |
<C班>個別の指導計画の作成と有用性検証班(ワークショップの開催) ○学校内ワークショップ(保護者・教師らと実態把握から個別の指導計画作成の検討):校内の個別面談会を利用した関係者のみで意見交換をおこなう。対象時のプライバシーや人権擁護などに十分に配慮して、そのうえで対象児とその保護者や担任教師、支援にかかわる関係者などが集まる校内ワークショップ(限られたメンバーでのクローズド形式でのもの)を開催する。これは、本研究の準備段階において、協力校の教師・保護者からの強い要望として、実際に研究データに基づき実践研究に参加したい旨の申し出があったためである。また、こうした検討会は本人・保護者と教師、関係者らによる支援のネットワークの一つでもあり、むしろ効果的な検証が行われるものと考える。 ○公開ワークショップ(研究協力校の教師らと):東京、さいたま市(協力校地域)にて公開のワークショップを開催し、広く意見交換をおこなう。 ○ホームページでの事例データベースの公開:平成24~25年度に収集した適用事例の分析と上記のワークショップに基づき、支援ニーズ・学年ごとに整理したASIST活用データベース(個別の指導計画を含む)を作成しホームページで公開する(公開に当たってはプライバシーに留意し匿名性の高い表現に記録などを書き換えする。)
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度中に購入予定であったプロジェクターの購入を見送り、次年度に繰り越したため、次年度使用額が生じた。 次年度にワークショップの開催を予定しており、ワークショップで使用するプロジェクターをはじめとした物品費・会場費として次年度予算と合わせて使用する予定である。
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