研究課題/領域番号 |
24531237
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
藤井 和子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (00272881)
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キーワード | 通級による指導 / 自立活動 / 教師間の連携 |
研究概要 |
研究協力者とともにカリキュラム開発に関する実践的な研究を行うとともに、通級による指導における自立活動の指導に関する全国的な動向を明らかにするための調査研究を進めている。 実践的な研究では、平成24年度に引き続き、小学校言語障害通級指導教室に通室していた中学生を対象としたグループ指導を研究協力者とともに企画・実施する中で、小学校で実施した指導の評価、小学校で実施すべき指導の検討を行った。昨年度の研究計画では、調査協力の得られた中学生を対象とした指導の評価及び現在の学校生活における言語障害があることによる困難点等に関する聞き取り調査を行うことを予定していたが、調査方法について研究協力者と話し合った結果、直接的な面接調査は、生徒にとっての負担が大きいと考えられたため、倫理面への配慮を踏まえたより妥当な方法を検討した上で、平成26年度に調査を実施する予定である。また、中学生のグループ指導に参加した、小学校言語障害通級担当教師に対する、小学校で実施した指導の評価に関するインタビュー調査を実施した。その結果は、今年度の日本特殊教育学会等で発表する予定である。 全国調査については、小・中学校通級指導教室を対象に予備調査を実施した。個別の指導計画作成状況、小・中学校間の連携の実態、自立活動の指導と教科の補充指導との関連の課題について情報収集を行った。特に中学校では教科担任との連携の課題があることが明らかとなった。平成25年度に実施した予備調査に加え、さらに予備調査を行い、平成26年度は、①実施している指導、②指導内容設定についての現状と課題、③個別の指導計画作成の現状と課題、④学級担任や教科担当との連携の現状と課題等について調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実践的な研究は、予定通り進んでいるが、全国調査については予備的な調査に止まったためである。今年度は、予備調査を踏まえ、本調査を実施したい。
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今後の研究の推進方策 |
実践的な研究については、引き続き、中学生のグループ指導を実施する中で、小学校で実施すべき自立活動の指導内容について検討する。 全国の言語障害通級指導教室を対象とした自立活動の指導に関する実態調査については、今年度実施していく予定である。 昨年度の成果は、日本特殊教育学会等で発表するとともに、自立活動に関する研究会に出席し、自立活動の指導開発に関わる情報収集を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に実施を予定していた全国調査について、予備調査のみの実施に終わり、本調査に至らなかったため。 さらに予備調査を実施し、その結果を踏まえて本調査を実施する。
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