研究課題/領域番号 |
24531242
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
坂本 裕 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20310039)
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研究分担者 |
一門 恵子 九州ルーテル学院大学, 人文学部, 教授 (00040072)
小山 徹 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20509400)
日比 光治 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30608641)
桑田 弘美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70324316)
三尾 寛次 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70706994)
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キーワード | 特別支援学校 / 教員 / バーンアウト / 精神健康状況 / 質問紙調査 |
研究概要 |
本研究はその対応が我が国の教育界において喫緊の課題のひとつとなっている特別支援学校をはじめとする小学校,中学校,高等学校の教員のバーンアウト状況とその関与要因をあきらかにするものである。 研究初年次(平成24年度)に教員1,520名(特別支援学校487名,小学校359名,中学校284名,高等学校402名)を対象として行ったバーンアウト(MBI尺度),ストレッサー,コーピング,ならびに,精神健康状況(GHQ28)に関する質問紙調査の結果を基本データとして,研究2年次(平成25年度)に教員のストレッサー,バーンアウト,コーピングの因子構造について,精神健康状況を指標の一つとして,妥当性,信頼性から検討を加えた。その検討結果の一部を日本教育心理学会第55回総会で口頭(ポスター)発表をし,質疑応答ならびに意見交換等を行った。また,日本学校メンタルヘルス学会学会誌である「学校メンタルヘルス」に検討結果の一部を投稿し,査読審査中である。 そして,教員のストレッサー,バーンアウト,コーピングが互いにどのような関与をしているのかを明らかにするため,共構造分散分析を行い,その状況に検討を加えた。その検討結果を,研究最終年度(平成26年度)に分析を行う学校管理職による教員のバーンアウト状態への理解とその対応に関する質問紙調査に記載し,市教育委員会指導主事,高等学校長,特別支援学校長を対象とした調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年次に終えた実態調査の分析を終え,その研究の一部を学会発表,学会機関誌投稿をすることができている。加えて,研究最終年次に分析を行う学校管理者の教員のバーンアウトへの理解とその対応に関する質問紙調査も完了している。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年次に行った教員のバーンアウト状況に関与するストレッサーやコーピングの相互状況と,学校管理職の対応等を総合的に検討する。その検討結果の一部を日本教育心理学会第56回総会で発表することで公開し,更に検討を行う。そして,研究成果を総括し,関連学会機関誌に投稿し,公開する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度(研究最終年次)に行う統計分析を行う質問紙調査が予定よりも早期に実施することができ,調査結果のローデーターの処理を本年度中から行うため,次年度購入予定であった統計ソフトを購入を前倒し支払い請求を行って購入したために次年度使用額が生じた。 研究成果の学会発表のための参加費,旅費,ならびに,学会機関誌投稿のための諸費用に使用する。
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