研究課題/領域番号 |
24531242
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
坂本 裕 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20310039)
|
研究分担者 |
一門 恵子 九州ルーテル学院大学, 人文学部, 教授 (00040072)
小山 徹 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20509400)
日比 光治 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30608641) [辞退]
桑田 弘美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70324316)
三尾 寛次 岐阜大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70706994)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 特別支援学校 / 教員 / バーンアウト / 精神健康状態 |
研究実績の概要 |
教員のバーンアウトの状況について,病気休職者率が最も高いものの,その原因や対応の検討が十分ではない特別支援学校の教員をはじめとする全校種の教員のバーンアウトと精神健康状況の実態とその対応要因が明らかになるよう,特別支援学校,ならびに,小学校,中学校,高等学校の教員のバーンアウトと精神健康状況の実態調査とその対応要因の分析を行うことを目的とした。 中部地方A県において,2013年11月,12月に,教員のバーンアウト状況や精神健康状況に関する質問紙調査を実施した。小学校教員359名,中学校教員284名,高等学校教員402名,特別支援学校457名計1052名から得た回答を分析し,教員のバーンアウト状況や精神健康状況の実態を明らかにした。 精神健康状況(GHQ28実施)としては,何らかの配慮等が必要な教員が小学校57.10%,中学校教員56.34%,高等学校教員50.24%,特別支援学校教員52.08%であった。 バーンアウト状況(日本版BMI実施)は,教員に適用した場合は2因子構造となり,<情緒的疲弊>において何らかの配慮等を要する教員は小学校1.67%,中学校3.16%,高等学校2.47%,特別支援学校2.19%であった。<自己成就感減少>において何らかの配慮等を要する教員は小学校15.04%,中学校21.83%,高等学校16.42%,特別支援学校14.66%であった。 教員共通のストレッサーとして5因子<同僚との意見の相違><児童生徒との難しい関係><時間的圧迫><保護者との不一致><教育活動以外の業務>が確認された。教員共通のコーピングとして 4因子<気分転換><協力要請><再挑戦><発散>が確認された。また,校種ごとのストレッサー,コーピングの特徴も確認された。
|